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〜エピローグ〜
<仮面の商人の夢>
紫の翼人 「あらゆる拘束を断ち切り自由にする。肉体といういましめからも解き放たれるがよい。」
今、私は自分自身の呪われた肉体から開放され、愛しい人を永遠に手に入れた
これ以上なにを望む?
紫の翼人 「あらゆる拘束を断ち切り自由にする。肉体といういましめからも解き放たれるがよい。」
<若き騎士の夢>
青の翼人:
樹木は枯れて、地に帰り草を育てる。獅子は死んで虫を育てる。
死は、決して無駄ではないのだ。
目的半ばに倒れても、それまで行ってきた行動は無駄にはならない。
その意思を継ぐ者さえいれば、倒れることが道を開くことになる時もあるのだから。
青の翼人:
樹木は枯れて、地に帰り草を育てる。獅子は死んで虫を育てる。
死は、決して無駄ではないのだ。
<退魔師の夢>
白の通火 「我は明かりを掲げ、後続を導く。」
私はいままで魔族を排除することしか考えていなかった。
そうではなく、その思いを受け止め、解放する方法もあるのだと。
父上・・・。貴方の思いを受け止め、これからに生かしていきます。
より、人々が救われるように…・。
白の通火 「我は明かりを掲げ、後続を導く。」
<兵士の夢>
赤の八弦琴 「我は見つめる者。汝の生きざま、とくと見届けよう。」
こうして、“鬼”の話は、親子の再会という形で幕を閉じることになった。
被害は大きく、人々に残った心の傷も大きかった。
だが幸いなことに、人間はその状態から立ち直ることができる生物だった。
自分が、今こうしていられるのも、その強さのおかげである。と、そう思う。
この話を信じるか否か。それは、これを読んでいるあなたが決めることだ。
許すことの大切さを説いた寓話であると思うのならそれでも構わない。
記されていることの全てを信じ、受け入れるのも一興だろう。
この文章が、いずれ誰かの目に触れ、生かされることを願い、筆を置く。
赤の八弦琴 「我は見つめる者。汝の生きざま、とくと見届けよう。」
紫の指輪:「愛する者よ。汝が死すとも、我が愛は永遠に変わらず。」
神の花よ
あたり一面に咲いてください
私と息子が
楽しく、永遠に眠れるように
紫の指輪:「愛する者よ。汝が死すとも、我が愛は永遠に変わらず。」
〜Fin〜