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シナリオ進行


 このシナリオの骨組みは、実際は意外とシンプルです。
 それぞれのパートで細かい事件がいくつか起きるので、その管理をきちんと行うようにしてください。

1.予兆
 状況説明。夢の中で断片的に運命について見せる。 
 現実の世界では以下のことが起こる。
  ・ギトール一味に会って付けまわされるようになる。
  ・領主に病を治す方法を探るよう、依頼される。
   →夢の中や、昔話を探っていくと、原因は魔族の呪いだとわかる。
   →町の古謡から、娘か誰かを差し出せば病は治るらしいと推測できる。
    (実は領主には国外に嫁いだ娘がいるが、娘の事を聞いても知らぬ存ぜぬで通そうとする。ばれてしまった場合には、「娘は、運命によって選ばれてはいないのだ」と言って、彼女を差し出すことは否定する。実際、領主の言うことは正しいのだが。)

 あまりこれといった大きな事件は起こらないので、空いた時には、夢・運命について、PC同士話し合うようにすると良いです。

2.回帰
 PCたちが自分の過去を明らかにしようとした場合に発動する展開。
 過去のさまざまな夢を見、運命に囚われた死霊たちの妨害に遭う。
 最終的に(途中であきらめない限りは)、「不義の子」の両親が兄妹であること、「不義の子」と「滅んだ貴族の子孫」が兄妹であることが明らかになる。(ただし、全PC/プレイヤーがこの秘密を知るとは限りません。その重大さにおびえて知ってしまったPC/プレイヤーが秘匿する可能性も大いにあります。)

3.呪縛
 使いが「滅んだ貴族の子孫」の元に現れ、領主の元に行くよう告げる。
 領主は、自分の病を癒すため、「滅んだ貴族の子孫」に巫女となって犠牲になって欲しいと頼んでくる。
 他方で、領主は「友人」にこっそりと、呪われた子供を殺すために「聖水」を飲ませて欲しいと依頼する。
 一方、魔族の教団の者が「不義の子」に接触し、彼女と子供を助けるために手を貸そうと言ってくる。(その代わり、そのあと自分たちの仲間に加わるよう言います)
 魔族の封じられた世界(それは妖精の城が消えた世界でもある)に、巫女は送り込まれることになる。
 PCたちは、領主の言うことを信じて素直に生贄になるか、子供のために魔族の教団と手を組んで逃げ出すか、を選択することになる。

4.結末
 それぞれの選択による結末。

 

5.悪意(取扱注意!)
 PCたちの設定に関する、悪意ある逸話です。PC同士あるいはPCとNPCの間に不和の種を蒔きたいとき、こっそり吹き込んでください。
 タイミングが重要!
 善良なマスター、プレイヤーはこの辺のエピソードは使わないが身のためでしょう。