あらすじ
ガレスという名の貴族がいる。
彼は流行り病で妻や娘を失った。しかしそのことに耐えられず、魔族の力を借りて甦らせた。もちろんもともとそんな魔族の力など彼自身が詳しく知っていたわけではないのだが、それを教えた人物がいたのである。
ガレスは、肉親を甦らせてもらったお返しに、彼らのために「魔剣」を探しに旅に出た。ところがその旅の途中、不幸な事故があってガレスと共にやってきた者たちは皆死んでしまった。ガレス自身は生き残ったが、記憶を失ってしまっていた。
そうしてガレスは大きな町にたどり着いた。PCたちはそうして記憶を失った貴族と出会う。
ガレスは記憶を取り戻す。善いことといっしょに悪いこともまた。もちろん、魔族を呼び出すのには犠牲が必要だったのだ。そんなことは人に言えはしない。
彼はその事実を認めたくなくて、いったんPCたちの元から逃げ出す。
いろいろあって、ガレスは自分の館/村に戻ることを決心する。唯一信用できる者以外には、自分が記憶を取り戻したことは悟られてはならない。そして都合のいいことに、「魔剣」を持った人物もちょうどここにいる。これこそ運命の導きというものであろう。「記憶を取り戻すため」と偽って、PCらを自分の故郷へと誘い込むことにする。
そうしてガレスの故郷へと旅することになる。ガレスは唯一信用できる縁故に「機会があれば魔剣を手に入れるのだ」と吹きこむ。
その村と砦は、大蜘蛛ランタララスの巣窟となっている。ガレスはチャンスがあれば「魔剣」を奪おうと画策する。砦の秘密の部屋には、「死なざる者」として甦ったガレスの妻と娘が隠されている。
大蜘蛛を従えて、魔族の血を引いた女カーラが現れる。ガレスに力を貸した者の一人である。彼女は運命を操り、「魔剣」を手に入れようとする。
首尾よく「魔剣」が手に入れば、そこで彼らは儀式を執り行う。深淵への門が開き、そこから深淵の奥底にあると言われる「鏡の都パレンティアス」へと旅立って行く。