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5.すべてのものに限りがあるが、それには限りがない

5−1.最愛の者

洞窟を進んでいくと、魔法の氷によって行く手をふさがれています。そこにPCの「会いたい人」がなぜか双子になって封じ込まれています。この相手はPCの元配偶者、元恋人、元肉親辺りだと情が移って良いでしょう。これは魔法の氷(呪い)で、以下のイメージで構成されています。

「青+四角+鎖+黒+三角(逆)」

Fローズサプリメント「剣と魔法」の「魔法の調律」のルールでこの呪いを解くことが出来ますが、サプリメントを持ってない人のために解説します。

<1>対消滅:霊感20
 マジックイメージの逆位置のイメージをぶつけることでイメージを一つ消し去る方法です。術者が「四角・鎖・三角」のどれかのイメージを持っている必要があります。
 とりあえず「鎖」のイメージがあると封じ込まれた人が動けないしここを通って先に行くことが出来ないので、対消滅で消去するのがお勧めです。

<2>昇華:霊感15
 マジックイメージを追加して魔法全体の意味合いを変化させる方法です。例えば、「三角(逆)」はあまりよくないイメージなのですが、「三角(正)」と組み合わせて「六芒星形」にすると非常に精神的に安定した良い意味合いに変化します。

 他に、組み合わせによっては「霊縁カード」に書かれた「既存魔法」を作り出すことで、部分的に魔法を解放させるということも出来ます。例えばここに「百合」を付け加えると「百合+三角(逆)+黒」=「デュールの囁き」(疲労を回復させる魔法)が成立して百合と一緒に三角(逆)+黒のイメージが解放される可能性があります。ただ、これは他のイメージと結びついてまったく別の魔法に転化する可能性もあるので難易度は高めにしてください。

1つのイメージを加えて既存魔法を発動させる:霊感25
2つのイメージを加えて既存魔法を発動させる:霊感20

くらいの難易度が適当でしょう。2つ以上同時にイメージを付け加えるのは複数人数で同時にマジックイメージを投げかけることで可能です。一人が一度に投げかけられるイメージは1つだけです。

<3>逆転:霊感25
 マジックイメージを一つ逆転させます。「三角(逆)・鎖」辺りを逆転させるのがいいでしょうかね。

<4>受容:感情を一つ捨てるor生命値−1D6
 術者がマジックイメージをそのまま受け取るという方法です。「昇華」以外でパワーソース(色)を消す方法はこれしかありませんが…ルール上では「極めて大きなダメージを受ける」ということになってます。が、具体的な数値は書かれてないので、演出的に面白いのと言うと、「感情を捨てる」のがいいでしょう。あるいは「生命値を削る」でも良いです。
 GMの好みでどれかに統一してください。

5−2.呪い

魔法の調律を行ったら残ったイメージでGMは魔法の影響を再解釈しなおしてください。

たとえ「鎖」など消して動けるようになっても「黒+三角(逆)」のイメージが残っている場合には「疑心暗鬼のため他者が一切見えなくなる」という呪いを受けていることになります。説得などしても根本的な解決にはなりませんが、上記の「魔法の調律」をする上で修正値を付けるのは演出的に良いでしょう。

調律は基本的に何度でも出来ます。

具体的な「調律」のやり方についてはリプレイを参考にされると良いと思います。→リプレイ

無事呪いが解ければめでたくPCと「会いたい人」は再会することになります。

5−3.忘却のさだめ

この最後の「会いたい人」に会ったらGMはPCに「生まれ変わったらすべての記憶を失うことになる」ことを思い出させてください。
「会いたい人」が、忘れたくないからPCが先に進むことを引き止める、というのも演出として良いでしょう。