〜伝説こそ語るべし。なぜなら、皆を導き、希望を与えるから。〜
9−1.伝説
“・・・・・・4度目の、その悪夢の星の現れる時、
町は滅ぶであろう。
・・・・・・その《樹の子》を大いなる守りの《樹》に捧げよ。
さすれば《樹》は楽園への道を開くであろう。・・・・・・”
(《楽園伝説》)
幼い頃の自分の似せ姿の人形
(死にかけている)
をその大きな“樹”に捧げる。
樹に触れる。
子供は目を閉じ、そのまま樹とひとつになる。
突然樹の枝々がメキメキと音を立てて延び始める。
それは高く高く延びてゆき、
やがて、空に輝く月に到達する。
9−2.魔との対決
樹の枝を登って行くと、
町の人々も後に続くようにして登ってくる。
しばらくすると魔族がそれに気付いて襲いかかってくる。
その魔族の胴に奇妙な皺が寄っている。
人の顔をしているように見える。
それも見たことのある。
それは、あの占い師の老婆
(と、場合によっては《混沌の蛇の探索者》《秘儀探索者》)
だ。
老婆の顔は笑みを浮かべる。
「せっかく苦労してお前の記憶を取り戻させてやったというのに、
おまえはそうやって、
ここから逃げ出そうというのかね?」
「わしらはお前の魂がほしい。」
(この場面の対決は「3−10.最後の対決」
における対立の構図を参考にしてください。
楽園(月)にたどり着けるかどうかが勝負の分かれ目となります。)