3−7.最後の対決

〜深淵よりさらに外。そこは、夢の戦場なり。〜

『かの者をわれに捧げよ
それこそがわれを解き放つ方法なり』
〜魔物の言葉〜


3−7−1.深淵の門

 闇の中に立っている。
 辺りは、ぼんやりと白く照らし出されている。
 すぐ側に大理石の巨大な両開きの扉が立っている。
 その扉には白と黒の縞模様が描かれ、
 何とはなしに見ているうちに、
 それが空を駆ける尾を引く星、彗星の絵だということがわかる。

 《混沌の蛇の探索者》の耳に声が響く。

“さあ、今こそ扉を開くのだ。
 それこそが汝の運命、
 そして我らが大願。”

 巨大な魔法陣。
 その中央でとぐろを巻く巨大な蛇。
 影響。混沌の波動・・・・・・。

“かの者を我に捧げよ。
 それこそが我を解き放つ方法なり。”

 魂を喰らうことでその体を乗っ取り、
 この魔族は現世に立ち現れることができるようになる。

 最後の戦い?
 逃亡?
 血みどろの争い?
 デュエッサの介入?

 げっそりとして疲れきった様子の魔女。

「ついにすべては見いだされた。お見事。
 ただ、わしはもう疲れた。
 すべての夢を編み上げるのにはずいぶんと骨が折れたものじゃが、
 なんとかうまくいったの。
 さあ、あとは汝の出番じゃ。
 混沌の蛇の探索者よ、
 秘儀探索者よ、
 汝は汝のなすべきことがわかるな?
 さあ!最後の儀式を!
 汝のなすべきことを行うのじゃ!」

 

3−7−2.心の中の声

 《犠牲者》 は、心の中の声となって、
 《眠れる者》を励ますことができます。

 

3−7−3.《ありうざる者》

『お前は私が作り出した。
 お前のその体も、
 その心も
 意志も全て、
 わたしがお前のために創り出してやったのだ。
 しかしこの世界が崩れさった今、
 お前に残された時はあとわずか。』

 《ありうざる者》は、
 魔族と共に主人公の魂を喰らってその体を乗っ取るか、
 主人公の記憶に残る存在になることができれば
(縁故を割り振ってもらえれば)
 存在し続けることができますが、
 そうでなければ目覚めと共に消滅してしまいます。

 

3−7−4.《混沌の蛇の探索者》 《秘儀探索者》の最期?

 《眠れる者》を取り逃がしてしまった場合、
 混沌の蛇は言う。

「お前は失敗した。
 失敗した以上どうなるかわかっておろうな。」

 

3−7−5.生け贄/《眠れる者》の最期

“それ”は笑みを浮かべただろうか。
 大きな口のようなものを開くと、
 《眠れる者》を一息に呑み込んだ。
 あとには、何も残らなかった。


《眠れる者》がうまく逃げることができた場合、最後にもう一つ、夢を見る。→→