◆「鏡影」プレイレポート
〜Session1〜1993年春〜夏
・PC
A…主役。設定に「母親:死亡」とあったので以後採用(笑)
B…神官。償う人。恋人をシナリオ上の「母親」役に割り当てた。悲惨(笑)。
C…封印を解く人。・NPC
犠牲者:Bの恋人:「死の予言」の運命を引いたので、母親役をやっていただくことになった。
夢占い師・進行
1)B&Cが出会う。「殺人鬼」捜索開始
2)「殺人鬼」捜索中に突然A出現(笑)
3)Aと犠牲者が会う
4)犠牲者が巫女に選ばれる
5)儀式の場に突入
6)夢が解け、魔族と遭遇
7)脱出
8)魔族解放失敗・感想
今となってはありがちだが「気が付いたらそこにいた」とか破天荒なシーンをいっぱい演出したので、「わけわからん」と何度も言われた。まあ「わけわからん」と思わせるための演出だったので、気にせずプレイしたが。やはり初の深淵で、セッションが何度か硬直して困った。結局そういうときはプレイヤーに助けられましたな。
落ちに関しては期せずしてプレイヤーが悲しがってくれて、そこだけちょこっと成功。
最後は深淵から作業判定で脱出するという場面にして、それなりに盛り上がった。結構普通のシナリオっぽい進行だった。・自己評価:そこそこ
〜Session2〜1993年春〜夏
・PC
A…主役
B…犠牲者
C…償う人
D…封印を解く人
E…緑の猟犬・NPC
夢占い師・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ
3)Bが巫女に選ばれる。そのあと失踪。
4)儀式の場に突入
5)夢が解け、魔族と遭遇。
6)D&Eが裏切り、Aを捕獲。
7)Dが魔族に裏切られ、喰われる。
8)魔族解放・感想
気心の知れたベテランプレイヤーばかりでやったセッション。みんな好き勝手動いてくれて実に楽しかった。(もともとこのシナリオは、終盤までは好き勝手動けるように出来ている。)Eがいろいろうまいこと言って他の人を騙していたのが笑えた。最終戦前に双魚まで召喚して準備万端という具合。魔族さえ復活すれば誰が生け贄になっても構わないので、Eにとっては完全成功なセッションであった。
Dは勝利目前まで行った。ところで私は参考のために、縁故5ポイント割り振っている場合には、魔族にも運命を引くことにしている。で、使えそうなときには使う(さすがに「借金」などの運命は使いづらいが…)。ちなみにこの時出た運命は「心変わり」。ということで、最後の最後で裏切った(笑)。
・自己評価:ほぼ完璧。シナリオとしてはほぼ完成。
〜Session3〜1993年夏
・PC
A…主役
B…償う人
C…封印の破壊者・NPC
犠牲者
夢占い師・進行
1)遭遇
2)事件いろいろ
3)犠牲者が巫女に選ばれる。そのあと失踪。
4)儀式の場に突入
5)夢が解け、魔族と遭遇。
6)CがAを捕獲。A喰われる。Bは傍観。
7)魔族解放。・感想
プレイヤーは初心者というか、そんなにロールプレイに慣れてない人ばかりであった。シナリオも、マスタリング法もほぼ完璧に固まっててそのままやっただけ。5)までだったらただの哀しいお話で終わったが、最期6)で夢占い師にCをそそのかさせたら、見事口車に乗ってAを生け贄に捧げてしまった。いい話だ〜から一気に地獄に突き落とされたような気分であっただろう。アンケートでは「殺す」とまで言われた(^^;)。PLにトラウマを作ったかも知れない。とりあえず、このシナリオは初心者相手にやってはいけないと肝に命じた。
つくづくTRPGって怖いですなぁ。・自己評価:技法としては完璧。自分のシナリオ/マスタリングの破壊力を思い知る(笑)。
〜Session4〜1993年秋〜冬
・PC
A…主役
B…犠牲者
C…償う人
D…封印を解く人
E…緑の猟犬
F…ありえざる者・NPC
夢占い師・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ
3)Bが巫女に選ばれる。そのあと失踪。
4)儀式の場に突入
5)夢が解け、魔族と遭遇。
6)DがAを説得。成功!
7)Fは自己存在意義をかけて魔族に特攻、砕け散る。
8)Aは魔族に喰われる。
9)魔族解放・感想
ここもベテラン揃い。裏切り話だが、ゲームと割り切ってくれて良かった。一番弁の立つ人が封印の破壊者で、主役を説得してしまった(いろいろ誤解もあったのだが…)。・自己評価:まあまあ。PC同士の関わりが薄かったのがちと…。
〜Session5〜1994年3月
・PC
A…主役
B…犠牲者
C…償う人
D…封印を解く人
E…緑の猟犬
F…ありえざる者・NPC
夢占い師・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ
3)Bが巫女に選ばれる。そのあと失踪。
4)儀式の場に突入
5)夢が解け、魔族と遭遇。
6)DはAに情が移ってしまって最期に逃げた。EもAに情が移ってしまって見逃した(自分は滅んだ)。
7)Fは自分がかりそめの存在に過ぎないことを最後の最後で知って消滅。
8)目覚め。魔族は解放されず。・感想
まだ発売もされてなかったのだが、軽井沢のコンベンションでプレイした。大半の人が楽しんでくれたようで良かった。(そうでない人もいたが「俺が活躍するからな。おまえは活躍できないだろう。」とか阿呆なことを言っていてひんしゅくを買っていたので、まあ自業自得ということにしよう。)
プレイヤーの意志が反映された初のセッション。・自己評価:マスターの望んだ通りの結末にやっとたどり着いた。
〜Session6〜1996年秋
・PC
A…主役
B…償う人
C…封印を解く人・NPC
犠牲者
夢占い師・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ・感想
結構マスターもしてるベテラン揃いだったはずなのだが、ステレオタイプなキャラプレイしか出来ない人ばかりということが発覚。そういう人は、近視眼的なキャラクタープレイ(条件反射プレイとでも呼ぼうか)はできるが、先の展開を読みつつ布石を打つようなキャラプレはできないらしい。思考の仕方がまったく違うのだ。
天羅を愛好するキャラプレイヤーが唯一何とかプレイしていたが、他の人はちぐはぐ。自分のプレイが人からどう見えるかということを把握できないらしい。
雰囲気は、“間”“沈黙”を多用して非常に重い空気を作ることが出来た(「深淵」には最適の空気♪)が、プレイヤーが精神的に耐えられたかどうかというと…。「深淵」プレイヤーは「重い空気を楽しむ」ことが出来るかどうかがその嗜好を決める重要ポイントかも。
面白いメンツだったのだが、時間が合わない等の理由で中断。・自己評価:プレイヤーがマスターについて来ることが出来なかった。失敗かな…
〜Session7〜1998年秋〜冬
以前書いたプレイレポート通り。強者揃いで非常に面白いセッションだったのだが、この頃戦闘ルールをほとんど使いこなしてなかった点がネックとなった。
新たな要素として「選択シナリオ」というコンセプトを明確にしたはずだが、プレイヤーの「マスターに従わなくてはならない」という先入観を払拭できなかったのが心残り。・自己評価:良い。PLの力量の高さにだいぶ助けられた。
非常に楽しめた。プレイヤーも自由に遊び回ってくれて良かった。
最後の場面で、たぶんプレイヤーは全員「殺したくない」と望んでいたはずなのに何で殺すかね?
これも「運命」の力なのか?(笑)
〜Session8〜2001年3月 JGCウェストにて
夜中に「炎舞」をやろうとしてメンバーが集まらず断念。翌昼に一応初心者も受付OKということでこのシナリオをプレイした。
・PC
A…主役
B…犠牲者
C…封印を解く人・NPC
夢占い師・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ
3)Bが巫女に選ばれる。そのあと失踪。
4)儀式の場に突入
5)AはBに止めを刺し、過去の思い出と決別する。
6)BはCに自らに止めを刺させて過去にとらわれた自己と決別。
7)魔族解放・自己評価:並
実は時間が足りなくてだいぶ端折ったのだが、「夢落ち」なのでエピソードカット&つじつま合わせに一切の手間が不要なため、楽勝であった。A&Bが完全に深淵初心者で戦闘ルールを把握してなかったため、戦闘場面がいまいち馴れ合いになった点があれかなぁと(何?)。まあこのシナリオは戦闘するのが目的じゃないんで、まあいいかと看過することに。
Cの人がかなり深淵をやり込んでいる人らしかったのだが、真のシリアス、裏切りというものの過酷さを理解してなかったようでちょっと引いていたようだ(笑)。人を裏切るというのは身を切るように辛いんですよ?(w
〜Session9〜2001年2月〜6月 チャットセッション→セッションログ
チャットでの「深淵」初プレイ。
・PC
A…主役
B…犠牲者
C…ありうざる者
D…償う者
E…復讐者・NPC
夢占い師
メアリ(Aの連れてきている娘)・進行
1)全員が唐突に遭遇
2)事件いろいろ
3)AとBが演奏会で遭遇
4)BとCは領主の館ですべての裏設定を知らされる
5)AとBはデート♪
6)Aはシェイドと対決。敗北し、すべての記憶を失う。
7)Bは巫女に選ばれるがAのドッペルゲンガーと一時逃亡。その後再度巫女になることを決意する。
8)Cは町が滅ぶことを知り悩む。子供の姿のAと遭遇し、BがAの母親であることを知る。
9)AはBをよみがえらせるためにメアリとCを殺す。Bの声がしてAはBのことを思い出す。
10)Aは祭壇の間にてBの死を認めることを決断する。
11)Aはすべての記憶を取り戻し、目覚めた。・自己評価:良い。新しい試みをかなり試せて面白かった。
オフのセッションではプレイし切れなかった細部のプレイがいろいろ出来て非常に面白いセッションであった。夢の中の再起プレイが出来たのは楽しかった。Aのドッペルゲンガーをプレイするのも面白かった。特に子供バージョン(w。
裏切り系の配役は無くして、代わりに魔族に対して復讐しようというアクティブな配役を導入。「漂泊の戦姫」でそのままドンピシャなはまり役で非常に面白い設定であったのだが、PLの都合でセッションに参加できなくなったのが非常に残念であった。
C「ありうざる者」は初心者には非常に難しい役なのだが、結構面白くプレイできて楽しかった。しかし同時にそのPLにとっては自分のPC死亡の初体験にもなってしまったであろう点がちょっと可哀相だったかなと(w。やっぱり現実を認めて死を受け入れる結末になった。自分ならその結末は絶対選ばないと思うのだが(笑)、そういう破滅的な選択をするPLって他にいないんですかねぇ…。やっちゃいけないとわかってるとついやってしまうという、あの魔の差す瞬間が大好きなんですけどねぇ(w。