キャスティング
☆PC
※指針
このシナリオでは、PCたちは結果として主に2つのサイドに分かれて行動していくことになります。(どちらに着くかはプレイヤー次第。)
1.「死の門」を開こうとする者/解き放とうとする者
身近な者の死に直面したことがあり(あるいはシナリオ中、直面し)、それを「甦らせることができる。そのためには…」という口実で、現在町で暗躍している"組織"の手の者にその力を直接的・間接的に利用される人々です。
その途中の課程で結果として町に封じられた魔族を解き放つことになり、それ自体がPCの目的となる場合もあります。2.阻止しようとする者
上記の邪悪な計画を阻止しようとする者たちです。事情を知らず調査していくうちに巻き込まれていく場合と、事情を知っていて1.の仲間に誘われたのを断ってこの立場になる場合があります。
上記の話に適度に絡めそうであれば、どのような運命のキャラクターでもこのシナリオに参加することができます。
プレイ中GMは、PCがどちらの立場にあるか(あるいは迷っているのか)を確認する必要があります。特にパワーバランスを取る必要は(PCの間では)なく、どちらに傾いていってもかまいません。が、全体としてはバランスを取らなくてはならないので、適宜NPCを投入して適当にバランス調整してください。
※PCの運命の数について
このシナリオではセッション中のPCの振る舞いによって、それぞれ1つずつPCに運命を与えます。そのため、シナリオ開始時のPCの運命は、できたら1つずつになるようにしてください。
テンプレートを使用し、特殊な境遇のPCを使用する場合には、最初から2つの運命を持っている場合があります。大抵そういうキャラクターはその分強力になっているのでシステムバランス上問題ないと思いますが、運命が多いとプレイヤーがそれをロールプレイするのに熟練を要するので、「プレイが難しいよ」という忠告はあらかじめしておいてください。
☆NPC
PCと同じく、二つの町を行き交うことができる者です。
◆ベルダ−夢占い師
老婆です。この町の崩壊を見届けるのが夢で、その精神は半分狂気に陥っています。
"組織"の人間とも多少関わりを持っています。(「頭がおかしい」ともっぱらの噂で誰もその言葉を本気で信じないため、とりあえず"組織"から放置されています。ただし、危険と見なされれば即座に殺されてしまうことでしょう。一応彼女はそのことを自覚しているので、あやしい言葉を吐きますが、核心に迫るようなことは滅多には言いません(たまには言います(笑))。
(話をわかりやすくするなら教団員ということにしてもかまいません。)
※"組織"
「緑の猟犬」ということにしておきましょうか(笑)。
◆ザジ−死の魔法使い
「死者を甦らせる法を操る」と言われる魔法使いです。[翼人]の力を使い、死の瞳の力を押さえるため、顔に大仰な仮面をしています。
性別不明・年齢不詳・所在不明。
「運命」の[双子の呪い]でPCの一人と双子の関係にあることが明らかになります。そのPCの外見・能力に合わせて適当に設定を作ってください。
この人物は常に「鏡の向こう側」にいるため、PCと出会うことは決してあり得ません。NPCの話の中および、「夢歩き」でのみ登場することになります。
◆エレノア−『黒服の女』
運命
「魔法の武器」
「死者の呪縛」
「破封の大鎌」の運命:「呪われた出自」【翼人】:吸血鬼
縁故
「破封の大鎌」(5)
「死んだ弟(?)」(5)
体格 筋力 反応 知性 意志 社交 行動値 生命 精神 技能 回避 NPC 09 09 15 15 15 18 17 18 30 4 4 2防具:皮服(1:胴体) 回避:6(4+2)
攻撃:「破封の大鎌」 判定値:16(技能5+修正4+縁故5+NPC2) 効果値:4打 防御:2備考
「緑の猟犬」の一員です。「破封の大鎌」及びその運命のために大変強力になっています。
「運命」で『愛人』ができた場合には(笑)、その人物の夢歩きにしか登場せず、しかもシナリオの途中「死者の呪縛」のために自殺してしまいます。その際「破封の大鎌」を『愛人』に託します。
そうでない場合には、単純に正義の側のPCの強力な敵役としてシナリオに登場させてください。
彼女を登場させるのは基本的に夜だけにしてください。(「呪われた出自」のため。)
参考:「破封の大鎌」
修正:+4/効果値:4打/防御:2/硬度:40
運命:「呪われた出自」【翼人】:吸血鬼
・社交+6/他の能力値+3/寿命+6
・日中1ターンごとに効果値1のダメージを受ける。
・新月の晩ごとに寿命1年減少し、血に飢える。
・毎晩、前回血を吸ったときからの日数を目標に意志の判定を行い、失敗すると血を吸わずにいられなくなる。
・人間一人の血を全身に浴び、その生気を吸うことで寿命1年増加。備考:
この大鎌には封印を破壊する力があります。1度の使用で封印の強度を40減らすことができます。その代わり硬度が10減少します。この硬度の減少は半永久的なもので、修理しても直すことはできません。
ただし、人一人分の新鮮な血に1晩浸しておけば、その生気を吸収して硬度10回復します。硬度の上限は40です。