第1章:神との対話
"神"は今度は老人の姿をしている。
「この世は矛盾と皮肉に満ちている。
その時正しいと信じられることが後の世では誤りとされることもある。
しかもそういったことを必ずしも時の人々が見通せるとは限らない。
しかし、汝らによって我が心の闇は晴れた。
私は運命のダイスを振り、汝らはその賭けに勝ったのだ。
そしてよくぞ我が試練をくぐり抜け、ここまでたどり着いた。
さあ、望みを言うがいい。
汝らの望みを一人ひとつずつかなえてやろう。」※ゲームマスターはNPCの願いも考えておくといいでしょう。
例)少女(生きていれば)
「私はロンにもう一度会って、それから***(感情共有した相手)の所に戻って来たい。」
「それは二つの願いだ。どちらか一方を選びなさ い。」
「うーん。どうしようかな。」"勇者"キャラクターには「"生命の樹"を探す」という誓いがあるので、これを無視した願いはできないでしょう。
勇者に休息はなかなか訪れません。「『生命の樹を探す』という使命には二つの意味 がある。
第1は"生命の樹"とは魔術的な修行の道そのもののことを言う。
そして汝は数々の試練をくぐり抜けて世界を救い、ここまでたどり着くことができた。
よってその意味ではすでに"生命の樹"を見い出したと言うことができる。
第2は、確かに有史以前に"生命の樹"と言われるものが存在し、現在それは失われてしまっているが、二つの"生命の樹の種のかけら"を見つけ、ひとつにすることでそれを取り戻すことができる。
そしてすでに汝らはそのかけらのひとつを手にしている。」「この長すぎる物語の真の終わりを見たいのか?
そのためには汝は全てを捨てなくてはならないし、おまえ一人の力でそれを成し遂げられるとも限らない。
それでもやるのか?」「ありがとう。では、我が心の闇は真の意味で癒されることになるだろう。」
「では、礼として“生命の樹”がを取り戻すことの意味を教えよう。
もしそれがかなえば、旧エンダルノウムが光の元に取り戻されることになる。
私の言う『心の闇』とは、旧エンダルノウムのことなのだ。
そして、かつての平和と統一の証であった、あの聖なる都が我らの手に取り戻された時、
この世に真の平和がもたらされるであろう。」「汝はすでに気付いておるかもしれぬが、ヴァレリアが"生命の樹の種"のかけらのひとつだ。
そして汝は残るもうひとつのかけらもすでに目にしている。
わかるか?
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かつての勇者たちは、それを目前にしながらそうとは気付かなかった。
それは旧エンダルノウムにある。
それは"発生し増殖してゆく歪みなるもの"だ。
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"生命の樹"を取り戻すためには旧エンダルノウムに行き、
その剣とあの混沌の剣とをひとつにしなくてはならない。
どうするね?
私にできるのは、ある特定の時間・場所に汝を送ることだけだ。さあ、どうする!」