第6章:運命の森〜勇者の夢〜


6―1.使者


 ノルブは言います。

「予言書によると、この後"使者"が現れ汝らは 神の世界へと導かれることになっている。
 よってそれまでここで待ちなさい。」

 待っている間少年は何か思い悩んでいるような様子を見せ、ある日こう言います。

「母さん(父さん)僕の真の名を教えてください。」

教えた時に、何かの気配を感じます。(「感覚」RR40以上。)


1.第1の使者

 1ヶ月後、 ローブを着た老人が現れる。

「あなたを神の元に導くためにやってまいりました。
 さあ来なさい。
 ただし私が神の元に導くのはその少年だけです。
 さあ、私と一緒においでなさい。」

(子供は嫌がる。)
(近付き、短刀をその心臓に突き刺そうとする。)

「チッ。死ねば神の元に行けるというのに。貴様 らはまたしてもわしの邪魔をするのか。」

「("勇者"に向かって)おまえがあのとき喰っ たのは何かわかるか?
 あのとき、カルマの森で俺が料理してやったものをうまそうにして喰ったな。
 あの中に入っていたものが何であるか分かるか?おまえは『剣』のイメージを感じたであろう?」

「俺はまた強くなる。おまえたちが俺を倒せば倒 すほど俺はより大きな力を手に入れるのだ。」

「(少年に向かって)わしはおまえの真の名を知 っているぞ。」

※ここで死ぬ者が出ても70%の可能性で蘇生可です。ひとたび騒ぎが起こればこの戦いでは援助はいくらでも来ます。

☆シド"死をもてあそぶ者"ver.3
体力:50 運動:50 感覚:30 霊感:30
HP:50 /40 /40
幸運:暗い場所
不運:太陽の光が当たる場所
武術・魔術:《まじない》《言葉紡ぎ》 《法則の探求》
技能:古代神聖語10 精霊古語10 幽鬼語10 ロルダ古語10 マスト語10 古代龍語10 神秘学15 社交5
信仰:なし?
攻撃:1D6+6※(短刀/毒:強度30:2D6打撃)
魔法:あらゆる「黒」のイメージを使った魔法。
【1】《闇のひづめ》30打撃。
【2】《デュールの激怒》  30m内の全ての対象に2D6打撃。
【3】《闇のとばり》 半径5mの範囲の暗黒空間に閉じこめる。
【4】《デュールの囁き》「憎しみ」+1D6。
【5】《裁断の炎》生命値に1D6打撃。
【6】《変身》対象をカエルに変える。
感情波動:「怒り」3D10


2.救いを求める人々

 噂などを聞きつけて、ある日大勢の人々がPCたちの前にやってきます。

「勇者様。どうか我らのためにこの世界をお救いください。
 神に、あの悪しきデュラを滅ぼし、我らの世界を救うようお願いしてください。
 それがここにいる全ての者の願いなのです。
 これはここにいる全ての者の名の書かれた書状です。
 どうかこれを持って神に我らの願いを届けてください。
 世界を救うことができるのは勇者様以外にいない。」

大勢の人の名の書かれた書状を渡されます。


3.第2の使者

 1年後、獣が現れる。(かつてのPCの一匹。「剣」。)

「(共通語で)あなた方を迎えにやってきました。」

エンダルディウムへ。

「ここから先は生きて帰ってこれるという保証はいっさいありません。
 またここから先は大いなる運命の力があなた方を束縛し、
 何の自由も与えられることはなく、
 また与えられる結果もあなた方の期待を間違いなく裏切り続けるでしょう。
 それでも行くという者だけ来なさい。」

「なぜ、そうまでして行こうというのですか?」

「はっきり言って、あなた方はバカですね。ここまで忠告してあげていると言うのに。」

「そこまで強く決心されているのならば"誓い" でも立てたらどうですか?」

※もし、前の冒険で少年が父親に勇気づけられることがなかったのならば、少年は絶対に旅に出るのを嫌がります。
 説得しなくてはなりません。
 強引に連れ出した場合、ディルウェールとの対決で路頭に迷う羽目になるでしょう。それはそれで一興ではありますが・・・・・・。

※少女が生きている場合、今度の冒険に連れ出すべきか考える必要があります。
 彼女は感情共有した相手とは片時も離れたくないと思っています。
 そのPCは、場合によってはここで冒険に出ることを断念せざるを得なくなるかも知れません。
 そしてそれはそれで一つの選択と言えるでしょう。
 ただ、このキャンペーンのストーリーからは外れていってしまうことになりますが。


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