5−4.月の神殿
カイマンと名乗る老人がいます。四足で歩き、髪は伸び放題、髭はぼうぼうです。人の言葉を片言でしか話せません。
奥の部屋に"月の紋章の扉"があり、手形が扉の中央にあります。少年がそこに手を重ねると開きます。中は霧で上へと続く階段が見えます。 この中に入れるのは少年と「"紋章"の描かれた白い鎧」を着た6人の勇者のみです。少女は当然入れません。
すると彼女は何か切羽詰まったような様子で感情共有した相手を引き留めようとします。「もう、二度と会えないような気がする。・・・・・・」
それでも行こうとして無理矢理にでも説得すれば、
「絶対に、生きて、帰って来てね。ずっと、ここで待っているから。・・・・・・」
と、寂しそうな顔をして言います。
○月の夢
・延々と続く階段。上へ昇っていく人々。(シド の変身した"虫"が少年の耳から出て来て消え失せる。)
・分岐。仮面(1個銅貨1枚)。仮面がしゃべる。
鬼の面:「こんな所にいていいのか?」
猿の面:「キキキ。」
龍の面:「運命の時は近付いている。」
男の面:「その子はもうすぐ死ぬ。俺が殺すからだ。」
女の面:「・・・・・・(涙を流す。)」
・分岐の先に"月の神のほこら"がある。上には神殿がある。
・一つ眼の老婆に会う。いろんなものを売りつける。
「蛇の槍」(必中・石化・1回のみ・金貨1枚。)
「銀の髪飾り」(真実の髪飾り。オーロラの瞳と言われる青白い宝石が必要。金貨5枚。)
「銀の竪琴」
(激情が治せる竪琴。始めは弦がなく、ある種の宝石をはめるか"激情"した時に出現する。激情した時に弾くとその感情が喪失してしまう。そのかわり歌いかけた相手にその感情を全て与える。たとえ相手が喪失していたとしても。装飾があり、何かの宝石をはめる場所がある。ここにある種の宝石をはめれば1度だけ、激情かどうかも、"感情の喪失"も関係なしに演奏し、感情を与えることができる。ただし演奏した種類の感情は現在値が0になる。金貨10枚。)
・月の神のほこら
前室
右の壁:三日月の凧をあげている子どもの絵。
左の壁:光る緑の螺旋(左巻き)。そのまわりを飛ぶ極彩色の蝶。
天井:空の絵。空に右巻きの螺旋が浮かんで いる。奥の間
右の壁:竪琴を弾く男の絵。白の弦。
左の壁:街の風景の絵。全ての人が寝ている。
天井:陰陽の図(巴)。
正面:美しい女神の絵。左目にが紫色の宝石 (ザリの瞳)がはまっている。奥の間の正面の絵の右目は抜けていて、そこに黒ローブの少年が立っている。彼はPCらと出会うと適当に逃げる。追い詰められれば後ろの壁を通り抜けて逃げる。「蛇の槍」で殺すことも可能だが、やられながら消え失せる。
・頂上。
(少女と感情共有したPCが来ていたら「霊感」のRRで20以上を出すと何かの不吉な"兆し"に会う。)"月のかけら"を売り歩く男(1個銀貨1枚。偽物。)。
神社の裏手に大きな岩があり、その周辺に大勢の人が集まって空を見上げてくる。「もうすぐ月が落ちてくるぞ!」
風車形をした月。5つの破片に分かれる。その内の一つがこちらに落ちてくる。運動のRR35以上か、運動のRRの達成値が5の倍数か、クリティカルならば取れる。さもなければ金貨100枚で買い取れる。何かで勝負するという手もある。一人1交渉。全員が獲得できなかったら全ての交渉をし終えたあとで「楽しかったよ。それだけ欲しいってんならやるよ。」と言ってくれる。
子供がその"月のかけら"に触れるとそれは黄色い宝石のはまった銀の指輪に変化する。"月の指輪"(銀・月・竪琴)。
・出口。
「月の指輪」を見いだすと風景が変わり、一本の道の上にいるのに気付く。しばらく行くと双手に分かれている。
右:出口。
左:道自体が巨大な黒い蛇になって襲いかかっ てくる。
☆巨大黒蛇
体力:20 運動:8 感覚:9 霊感:5
HP:14/15/13 防御力:2
攻撃:(1D6)※
1 8打撃
2 10打撃
3〜5 毒牙。4打撃。難易度30で「体力」の一 般RRに失敗すれば毒(遅効性、1D6日、打撃2D6/日)に冒される。
6 締め付けられる。目標は「体力」の対抗 RRに成功しない限り、以後毎ラウンド6打撃。
感情波動:
1〜3 怒り(1D10)
4〜6 無名の感情(2D6)
備考:倒されると消滅する。とどめを刺した者は 「黒」「鎖」のイメージを得る。