4−3.「白き守護者」の祭


1.秘密

【1】実は街の領主のアレクシスとその弟レックスは同一人物である。二重人格なのだ。かつてレックスという人物は実在したのだが、とある事件で死んでしまい、以後アレクシスが彼を演じ続けているのである。城内の人々はこのことを知っているが、ひた隠しにしている。

【2】街で辻切りをしている黒装束の人物の正体はネロ退治の冒険で同行した「シルヴィオス」である。

【3】「月の塔」に登っていたと言われる黒装束の人物の方の正体はカル=ザラッドである。

【4】「白き守護者の祭」とは、実は「ク=ナル」の祭である。

【5】ホルムとは、実は「旧エンダルノウム」である。

 ・・・・・・これらの秘密にPCらが気付く可能性はかなり低い。それでもかまわない。事前に気付き、それに対して積極的に行動した場合には展開がかなり変わってしまう可能性があるので、その時にはプレイヤーに合わせて話を変えていくべきである。
 が、最終的に街の地下の奥底でPCらがシドらと"真の魔法の剣"をめぐって決戦をすることになるというのは絶対に変更してはならない。これに関しては「神が介入した」としてゲームマスターの権限を最大限に使って強引に話を追い込んでいくように。


2.「白き守護者」の祭

 外は土砂降り。
 "祭"。最後の(?)晩餐が行われる。
 すべての食事には儀式のために麻薬が仕込まれている。
 「ク=ナル」の儀式が行われる。 ク=ナルのイメージが出現し、その信者の頬を撫でさすっていく。

"白いヴェールを頭からかぶった女性の姿で、
 そのえぐりとられた空虚な両眼から血の涙を流し続け、
 胸の上に組み合わせた両腕は嘆きと悲しみを告げている。"

 すべてのPCは「感覚」のRR40以上を出すか、何らかの無情状態でない限り行動できない。が、たとえ全員が動けなくなったとしても「金の腕輪」が熱くなり、その所持者は呪縛が解ける。ク=ナルのイメージはそれと同時に消失する。まわりの人々はPCらをにらみつける。

「おまえのせいで神は去られてしまった。」

 そしてじりじりと取り囲むようにしてにじり寄ってくる。 と、突然空中に人の手が現れ、壁に文字を書く。

「メネ、メネ、ケテル、ウパルシン (数えたり、数えたり、秤れり、分かたれたり)」

 アレクシスが覚醒する。

「お、おお?なんだ?その光景は?私は、わたし は?・・・・・・」

突然苦痛を訴えながら頭を押さえる。不意にゲラゲラ笑い始める。

「フ、フフ・・・・・・ここはどこだ?
 ここは・・・・・・ハハハハ・・・・・・おまえたちは知っているか?
 おまえたちは知っているか?ここがどこであるか?そう、おまえたちはこの町の名を知っているか?」

・・・・・・旧エンダルノウム。さらに笑う。

「ようやく自分が何者か思いだしたぞ!おお、そ うだ!レックス、レックスよ!我が分身である混沌の剣よ、我がもとに戻ってくるのだ。我らはともに空腹だ!ともに喰らおう!ともにこの世のすべてのものを飲み込み、喰らい、むさぼろうぞ!そして世界は我らとともに一つとなるのだ!」

 するとギザギザの刃の刀が中空に現れる。その刀は刀身から紫の煙を漂わせている。
 アレクシスがその刀を持つとその体に変化が起きる。巨大化し、全身が緑色の鱗に覆われ、その鱗のひとつひとつに人の顔のようなものが現れる。そして魔神となった男は刀をひと振りすると床に突き立てる。床から血が飛び散り、刀を突き立てたところから緑色に変色を始める。まわりにいた人々は緑色になった床に飲まれていく。・・・・・・

 すべてが同化してゆく。PCらも例外ではない。まあ、逃げるしかないであろう。最終的には外に逃げるしかなくなる。
 城の深奥にある「青い光を放つ剣」を取りに行こうとしても今はまだその時ではないのではっきりいって無駄である。
 運よく剣の納められた部屋にたどり着いたとしても強制力が働いて城の外に放り出されることになる。


☆魔神(ギジィススナテュラ)
(混・円・車輪・蛇・月 ...etc 極彩色の両頭蛇)
種族:ウェー・レ? 性別:男? 年齢:?
攻撃:(ヌンヴュ=スラージュナー)
のっぺらぼう、しっぽ付きの半魚人?全身鱗(ひとつひとつに顔が。うごめく、文様)、せびれ、しっぽ、のっぺらぼう(?)。 「ヌンヴュ=スラージュナー」と有機的につながっており、たとえ倒しても剣が存在する限りまた復活してくる。剣は決して消滅しないので、よってこの魔物は不死。

◆ヌンヴュ=スラージュナー
(刀、中性格)
クステ:? 地縁:? 霊縁:地
強度:? 精度:? 感度:? 魔力:?(2D100一律)
愛嬌:? 美麗:? 威厳:? 畏怖:?(1D100一律)
HP:?/?/? (2D100一律)
幸運:?
不運:?
感情:1D100×(1D100-50)一律
喜び (??)??
慈しみ (??)??
悲しみ (??)??
やるせなさ (??)??
怒り (??)??
愛しさ (??)??
憎しみ (??)??
恐れ (??)??
哀れみ (??)??
無名の感情 (??)??
感情ならざる感情:500+1D1000
打撃力:(2D10)D6※
防御力:2D10
魔法:混×3・車輪・回転する五芒星形・鎖(逆) 火炎・稲妻・回転する三角・回転する四角...etc(魔法に使用しても、寝て、目覚めたときに思い出す。)
信仰:?
精霊体:ギジィススナテュラ?
特殊効果
・毎ラウンド1D100-50HPが回復する。
・攻撃が命中したら生命値を1奪い、さらに「精霊体の特徴表」の特徴を与える。
・刀身から紫色の煙(混じり合うすべての色)毒 ガス(体力のRRで40上が出ないとただちに「2D6−7」のダメージと「精霊体の特徴表」の特徴を得る。)


 

3.黒き死の使い

 外に出ると辺りは土砂降りである。
 無数の青白く光る人影(?)があたりを行ったり来たりし、遠くでは何か巨大な影がうごめいているのが見える。そして闇の中にPCらを凝視する何者かの無数の気配が感じられる。

 稲妻がきらめく。
 人影がひとつ。
 道の真ん中に黒装束の人影が立っている。
 人影は無言のまますっと手を肩の高さくらいまで持ち上げ、
 手招きをする。
 そしてくるりと振り返ると駆け出す。

 人影を追って行くと、その間ずっとPCらの動向を見守る気配を感じるが、それは何もしてこない。ただ、じっと見守っているだけである。そしてPCたちは「月の塔」の前に到着する。
 人影は「月の塔」の壁面を登り、その途中でふっと姿を消す。PCらも後を追って壁を登り、人影の消えたあたりまで行くと、そこに塔の内部に入るための金属製の扉があるのを見つける。扉は開いており、中に入ると左巻きの螺旋階段が遥か下方に向かって続いている。

 "地獄"へ・・・・・・。

 


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