3−2.ヘルムート


1.出発

 もし、まだ気にしている人がいたとしても、シルヴィオスはいつの間にか姿を消してしまって、もうPCらに同行することはない。代わりに(と言ってはなんだが)エルザの妹の一人のメディアがホルムまで案内してくれることになる。そしてPCたちは多くの人々に見守られながら出発することになる。

☆メディア
(月・緑・犬・鏡)
種族:半妖精 性別:女 夢見:60%
クステ:闇 地縁:森 霊縁:歌
体力:9 運動:6 感覚:10 霊感:8
愛敬:10 美麗:11 威厳:4 畏怖:1
HP:8/10/9
幸運:新月の晩
不運:午前10時〜午後2時
喜び (25)10
慈しみ (20) 5
悲しみ (20) 5
やるせなさ (20) 5
怒り (20) 5
愛しさ (20) 5
憎しみ (20) 5
恐れ (20) 5
哀れみ (20) 5
無名の感情 (20) 5
武術・魔術:なし
技能:精霊古語5 歌唱5 調理5 植物学5 医術・薬学5
信仰:"世界樹""ザリ"
備考:歌い手。明るいふつうの女の子のつもり。 白肌、茶毛、茶眼。単純明朗で、何事も考える前に行動するというタイプ。


2−2.川

 途中川があり、老婆が向こう岸まで背負って渡してくれと言う。川の中には「28.肉食魚」が泳いでいて襲ってくる。臑当て以外の鎧は効かない。 何とか向こう岸まで老婆を運べば、お礼に花畑(麻薬)の話、岩鬼の集落の話などをしてくれ、薬草を幾らかくれる。彼女は実はグラシュティグという名の妖精で、山羊の足をしている。


2−3.花畑

 大きな赤い花畑に出くわす。ここに立ち入ってその匂いを長時間嗅いだ場合、「体力」のRRで20以上を出さないと依存症になり、「やるせなさ」の上限が1D6減少してしまう。花畑の中にはやるせなくなった「11.剣歯虎」がぼーっと寝そべっている。


2−4.歌うカラス

 日暮れ間近、女性の美しい歌声が聞こえてくる。「感覚」のRR25以上を出せば、その声がイリエルの声に似ていることがわかる。行って見ると黒い鳥(カラス)が何か悲しげな歌を歌っており、その後飛び去って行ってしまう。


2−5.吟遊詩人

 クーリエと名乗る吟遊詩人が現れる。ホルムへの道や岩鬼の集落などについて知っている。彼は"世界樹"を見るためにカストーラという町に向かっているということを話してくれる。


2−6.岩鬼の集落

 谷間の暗いところに岩鬼の集落がある。集落の向こうの側に洞窟があり、そこに岩鬼の首領ヘルムートが住んでいる。そしてイリエルが捕らえられている。


2−7.対決?

 PCらがうかつなことをすれば、それはヘルムートに伝わり、彼は万全の体制でPCらを待ちかまえることになる。さもなければ彼は不意を突かれる。 洞窟の中に行くと岩の椅子のようなものに岩の大男が座っている。肩には黒い鴉がとまっており、足元に女性らしき人影が倒れている(イリエル)。

「わたしの名前はヘルムート。わたしに何か用かな?わたしは今、生と死について考えている。わたしはかつてただの大きなひとつの岩に過ぎなかった。何も思っていなかったし何も感じていなかった。あのときのわたしは生きていたのだろうか?それとも死んでいたのであろうか? おまえたちがこの女を探していたということはつまりカストーラから来たということだな?カストーラから来たということはシド様の話ではおそらく敵であろうということだそうだがおまえたちは敵なのか?味方なのか?いや、シド様はわからない時にはまず戦ってみろと言われた。戦ってみて相手が生きていてこちらも生きていれば味方で、そうでない場合には敵だということだそうだ。そういうわけで俺はおまえたちと戦うことに決めた。」

 それと同時に岩壁の中から彼の配下の「46.岩鬼」たちが現れる。不意を突いた時には1D6匹、そうでなければ2D6匹の岩鬼たちがいっせいに現れてPCたちを取り囲む。鴉はその場を離れて岩壁の高いところで戦闘を見守る。

☆石鬼(ヘルムート)
(赤・混・黒・五芒星(逆)・三角形(逆) ・ランプ)
種族:幽魔族 性別:男? 夢見:?
クステ:? 地縁:? 霊縁:?
体力:50 運動:8 感覚:8 霊感:15
HP:29/29/33 防御力:10
攻撃:
(2D6)*
2 ヘルムートはときの声をあげた。
3 13打撃
4 16打撃
5 19打撃
6 22打撃
7 25打撃
8 28打撃
9 ヘルムートは岩と同化し姿を消した(次 の命中・回避に−5)
10 ヘルムートは岩を投げつけた。30打撃。岩の下敷きになってしまい、難易度30で「体力」の一般RRに失敗すると行動できない。
11 ヘルムートは岩に手を触れる。するとそ れが「岩鬼(トロル)」となって動き出す!
12 ヘルムートは棍棒を地面に打ち付けた。 するとその振動で洞窟が揺れ、岩が崩れて落ちてくる。難易度25で「運動」の一般RRに失敗すると3D10打撃。
〈死亡の際の感情波動〉
やるせなさ (2D10)
モラル A
備考:森の奥深くで思考を続ける石。鬼のような姿をしている。「半妖精の湖」の主。重々しい雰囲気。誠実そうな振りをする。

 戦闘後、鴉は天井の小さな穴を抜けていずこかに飛び去って行く。飛行などして追いかけると面白い目に遭える。鴉は自分の身が危うくなれば瞬間移動して消え去る。
 一方洞窟の方ではメディアとイリエルの感動の再会ということになるのだが、そこで衝撃的な事実がわかる。イリエルの声が奪われてしまっているのである。

☆クロウ(変身前)
種族:幽魔族? 性別:? 夢見:?
体力:10 運動:15 感覚:15 霊感:18
HP:12/13/15 防御力:0
備考:ただの黒いカラスのような外見。

(変身後)
体力:20 運動:23 感覚:21 霊感:25
HP:22/21/23 防御力:0
攻撃:3D6(炎の視線)
備考:蛇の胴体の醜怪な鳥。


2−8.奥の間・・・・・・樹

 洞窟にはさらに奥へと行く道がある。「霊感」のRR20以上で「緑・木の枝・ランプ」のイメージを感じることができる。 ゆくと天井にまたも穴が開いていてその光の下に、地底の池があり、その中央の小さな島に二本の木がX字に交差した奇妙な樹が生えているのを見ることができる。そしてその樹の枝には精霊が腰掛けている。

「わたしの名前はレイア。レイラじゃなくてレイ ア。何か用?
  ・・・・・・"生命の樹"?さあ知らないなあ。でもゼフなら何か知ってるかもね。話してみたい?」

 ゼフというのは彼女が腰掛けている樹で、その幹に手を触れることで話ができる。ただし、レイアの気に入った者以外には話をさせない。樹に手を触れた者は「緑・木の枝・ランプ」のマジックイメージを感じ、その中のひとつを得る。

「"生命の樹"?それは本当に実在するのですか? われわれ木々の間ではこんな伝説が伝えられています。
  ・・・・・・かつて、全てが始まる以前に存在した"生命の樹"はもはやなく、ただ、今ではこの世の途方もなく高いところと、途方もなく深いところにその"生命の樹の種のかけら"があるらしい。そしてその途方もなく高いところと途方もなく深いところに行き、その二つ見いだすことができた者だけがそれを取り戻すことができるという・・・・・・。 本当にそんなものを探しておられるのですか?それはすごい。どうか頑張ってください。旅のご無事を祈っております。」

☆菩提樹(ゼフ)
(緑・木の枝・ランプ)
何千年も昔から生えている樹。溶樹のようにふたつの樹がくっついて幹が「X」の字に交差している。思索家。気が弱い?おとなしい。

☆レイア
(緑・犬・三角)
体力:3 運動:12 感覚:15 霊感:20
愛敬:6 美麗:16 威厳:6 畏怖:3
HP:8/9/12
備考:ゼフの友人の女の精霊。気分屋。

2−9.別れ
 メディアはイリエルをカストーラに連れ帰りたいと言い出す。岩鬼の集落から先はホルムまでそう何日もかからない。彼女らの案内がなくても迷うことはないであろう。彼女らが引き返すにあたってPCたちがいくら援助してもそれは自由である。援助してあげれば当然喜んでくれるであろう。強く同行を主張した場合にはそれに従うこともありえる。話の展開しだい。


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