第1章 発端
1-1.依頼/願い
もう既に数々の冒険をくぐり抜け、英雄、勇者などとして名の知れたPCたちがとある村の酒場にいると、突然そこに乞食のようにぼろぼろの服を着た老人が現れる。
彼は「オッツ」と名乗る。「勇者様、どうかわしの息子をお助けください!
息子が、最近現れるようになった魔物を倒すと言って一人で森に行ってしまったのです!
どうか・・・・・・どうか・・・・・・。」息子は名をアシャと言い、その外見は、髪と目は銀色、白い肌で背中に刀を背負った剣士の格好をしていることがわかる。
さらに細かいことを聞けば、そのアシャという人物は外見からして妖精族かその血を引いているらしいことがわかるが、オッツという老人はどう見てもただの人間にしか見えない。
そのことについて問いただすと、「確かにわしとアシャには血のつながりはない。しかしアシャはわしの息子なのだ!」
とのたまう。
※「森の魔物」について
最近、何か黒い色をした獣のようなものがたびたび森から現れて近くの村を襲ったりしているらしい。
オッツと名乗る老人は、懐からぼろぼろの布の包みを取り出しPCに渡す。
「これがわしの全財産だ。どうかこれでわしの息子を助け出してください。」
包みの中にはにぎりこぶし大の透明な宝石が入っている。
(触れた者は「霊感」の一般RR20以上で「金・円」のマジックイメージを感じ、さらに二つのうちのどちらかのイメージを得ることができる。)「一刻も早く息子を助けに行ってくだされ!わしはこのように老いたる身、いっしょに行くことはできませぬが…。」
と、せかす。
依頼を受け、直ちに森に向かうのであればこちらへ→→→
さもなければ以下を参照。
甘い死の罠1
【1】依頼を受けない
その夜、200匹の黒い地獄の犬(マルク=ヴァンドリ)が村を襲い、村は一夜にして滅びます。
その後、同様に各地で黒い地獄の犬が現れ、町や村を滅ぼしたという話が伝わってきます。
さらに、聖なる国であるファライゾンが1夜にして消失しただとか、デュラの軍勢が南下してきた、ファライゾンの在った所に突如黒い剣を持った謎の人物率いる軍勢が現れ、エルダの森に侵攻をはじめたり、また妖精の間では奇病が発生し、バタバタと死に絶えていく…といった恐るべき事態が次々と勃発し、かつてのユルセルーム世界は着々と滅びの方向へと向かっていくことになります。
【2】のんびりする
依頼を受けても、その日のうちに出発せずのんびりしていると【1】のような事態が次々と勃発し、やはり事態はどうしようもない方向へと展開していってしまいます(PCたちは時機を逸したのです)。
フォロー/リトライ
上記のような失敗をして、すべてのことが起こってしまってから(本当なら「起こってからでは遅い!」と言うべきですが)「何とかしたい」「あの時ちゃんとしておけば…」ということをプレイヤーたちが言うのであれば、以下の単発シナリオ/キャンペーンを設けてもかまいません。
1.「運命の神殿」というところに行けばこの事態を何とかできるのではという情報をPCたちが得る。
2.さまざまな障害を乗り越えてそこにたどり着く。
3.そこにはヴァリという名の青い肌をした一つ目巨人の魔女がいて、こう言う、
「お前たちに与えられた機会は、たった一度しかなかった。
お前たちは時機を逸してしまったのじゃ。
お前が、この世界を救うためにすべてを賭けると誓うのであれば、この珠に触れなされ。
お主たちにだけ、この機会は与えられておるのじゃ。」…そしてその大きな宝珠に触れると…この章の最初のシーンに戻ります。