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まつり/まち(イベント)

〜迷える魂あり。迷い迷って、迷いをさらに広げる。我、これを滅す。〜

タイムテーブル

祭のイベント
連続殺人
他の事件

祭の前

地下墓地の冒険?
1日目
演奏会
『かかと』
神官が「短剣」を探しにやってくる?
オッツ/メリアに生命が宿る?
2日目
闘技大会
『膝』
人形が失踪?
3日目
芸術祭
『腰』

デュエッサが滅びる?

4日目
巫女選び
『胸』

ユーナが巫女に選ばれる?
夜中、巫女がシェイドにさらわれる?

5日目
儀式
『腕』
PCたちは『鏡』を発見し、
その奥底で運命に会う?
6日目
 
『耳』
7日目
 
『瞳』
8日目
 
『唇』
9日目
 
再生と死

3―3−1.祭 ↑↑

 町では「天駆ける星の太守」の祭が行われています。
 主だったイベントは以下の順序で行われます。

 ただし、「主人公」がいち早く事態に気付いて行動しない限り、
次のような事件がおそらく起きてしまうでしょう。


3―3―2.連続殺人 ↑↑

 表向き一般の人々には隠されますが(祭のため)、
まつりが始まってから、1日に一人ずつ女性が殺されて行きます。
 それはユーナと同じくらいの年齢の女性たちで、
その外見もどことなくその彼女に似ています。
 被害者たちは一様になんら外傷もなく殺されます。
 死因は不明です。
 そしてどこか体の一部を切り取られます。
 犠牲者の切り取られる「部分」は以下の通りです。  夜、町を歩いていれば、
偶然犯人(黒装束の人影)に出会う可能性があります。
 「古鏡」のカードを出すか、引けば出会えます。
 「『古鏡』のカードを出せば会える」ことは、最初は教えないでください。
 誰かに教えてもらうか、何かの偶然で気付いたらそれができるようにしてください。
 うまく犯人に会えたのならば、当然その人物は逃げ出します。
 「作業判定」で追跡を行ってください。
 基本的に犯人を捕まえることはできませんが(いざという時には魔法を使います。)、
うまく追跡をすれば『家/廃虚』にたどり着くことができます。
 そして、それが5日目以後のことであれば、
そこで「鏡」を見いだすことができるかもしれません。
(「3−9.影との追いかけっこ」参照)
 もし、8日目の夜までにシェイドに会えないと、
ユーナはシェイドに殺され世界は再編させられます。

3−3−3.デュエッサ ↑↑

いろんなことを知っており、
いろんなことを見ることができ、
一見支離滅裂なことを無秩序に告げる。
しかし、その言葉には真実の響きがある。

「その者は、
 これから、
 殺人鬼となって女どもを殺してゆくのじゃ。」

「シェイドは全部で8人の女を殺すであろう。
 そして、
 変えられぬ運命を変えるのじゃ。」

「そう、
 シェイドは自らの運命を変えるために
 全てのことを行っておる。
 その運命が何か、
 かくとはわからぬ。
 しかしそれが成し遂げられた時、
 おそるべき災厄が起こるであろう。」

「次の犠牲者は***を切り取られるであろう。」

「その者には『古鏡』の“気”がある。
 『古鏡』を探すのじゃ。
 そこに、
 汝は『影』を見いだすであろう。」

「今、一人死んだ・・・・・・」

・《混沌の蛇の探索者》《秘儀探索者》との密談

「一刻も早くシェイドを捕らえるのじゃ。
 奴を他の者に渡してはならない。
 例のものは見つかったか?
 あれを見いだす鍵をシェイドが握っている。
 あれを見いだすことはすなわち
 我らが主を見いだすことにつながるのじゃ。
 そして汝はあれを解放するという運命をもっている。・・・・・・」

「我は観る者。そして見届ける者。
 探し求め、それを解放することこそが
 汝の使命であり、
 運命でもあるのじゃ。
 我は観よう。
 そして汝に道を与えよう。」

さらに「天駆ける星の太守ジスティ」についても・・・・・・

「わしが思うに、
 あの魔族はルハーヴ本人か、
 あるいはそれに連なる存在であるかと思われるの。」

デュエッサはそれについては断片的にしか知らない。
「ルハーブ」につながるように都合よく解釈している節もある。

 


3−3−4.『HOME』 ↑↑

“廃虚。
 瓦礫の山がある以外ここには何もない。
 そのとき、かすかに、声がした。

「にいさん(ねえさん)・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・

「にいさん(ねえさん)、
 ここだよ。
 オッツ(メリア)だよ。」

 声は、下の方から。
 見ると
 そこに
 手が。
 掘ると、
 死体が現れた。
 まっさらな死体。
 どこにも傷ひとつなく、
 ましてや腐ってさえいなかった。
 ついさっき、ただ、
 眠りについただけのようにすら見える。
 しかし、その体は冷たい。
 そして、その顔は、
 深い悲しみにゆがんでいた。

 ……そのとき、物音がした。(他のPC・NPCの介入)

 ふっと振り返ってもう一そこを見ると、

 何もなかった。”

 


3−3−5.地下墓地/夢/詠唱の声 ↑↑

あなたは地下墓地の通路に立っている。
 遠くから声がする。
 通路が崩れた行き止まりからその声がする。
 大勢の詠唱する声が。

「死は安寧。限られし命の者の定めなり。
 それを拒むことこそ、悪なり。」

「樹木は枯れて、地に帰り草を育てる。
 獅子は死んで虫を育てる。
 死は、決して無駄ではないのだ。」

 


3−3−6.短剣/地下墓地で見つけた短剣にまつわる話

1.短剣/死の予言/夢 ↑↑

神官風の人影が現れる。

「その短剣を返すのだ。
 さもなければ、
 この町に恐ろしいことが起きるであろう。」

老婆(デュエッサ)が現れる。

「お前はあの女のことをどう思っている(笑み)?
 もし、それを奴らに渡せば、
 その時、
 あの女は死ぬことになるであろう。」

 

2.短剣/神官 ↑↑

《償う者》の親である神官が現れ、
短剣を持った者にそれを返すよう言う。

「もしそれを返していただけないのであれば、
 恐ろしいことが起きるかも知れません。
 ひょっとすると
 (声をひそめて)町が滅ぶことにも。
 もちろん我々としても、
 むざむざとそんなことにはさせません。
 が、短剣を返していただけないのであれば、
 それなりの代償を払わなくてはならなくなるのです。
 よろしいですか?」

 


3−3−7.《償う者》とその親との出会い ↑↑

・・・・・・その人はあなたの親であることに間違いない。
その顔、雰囲気といい、
そっくりそのままに見える。
しかし、何か違和感を覚える。おかしい。
どうもその人物は“若すぎる”のだ。
本当に親であるならば、
もっと年老いた外見をしていてもいいはずだ。
それなのにその人は、
今はとても若々しく見える。
(声をかけると。)
首をかしげて、

「どなたでしょう?
 ええ、そうです。
 私の名前は確かにそうですが。
 私に子供なんて・・・・・・」

 


3−3−8.予言者 ↑↑

「もうすぐ、この町は滅ぶのじゃ!」

「わしはまだ死にとうない。」

「地の底の、
 ずっと深いところにそれはおる。
 それはもうすぐ目覚めて、
 この町を喰らい尽くすであろう。」

「“楽園”を探すのじゃ。」

「それはずっと、高いところにある。
 途方もなく、  高いところに。」

「町が滅びに瀕した時、
 それを見つけ出し、そこに行くことができれば
 助かるそうじゃ。
 古い言い伝えで言われておる。」

「そこには永遠の時が流れていて、
 全ての者が、
 老いることも死ぬこともなく、
 永久に生き続けることができるそうじゃ。」

 


3−3−9.影との追いかけっこ ↑↑

女の悲鳴がする。
行くと、人が倒れている。
すでに、死んでいる。
どこにもこれといった傷はないが、
その体の一部が欠けている。

足音に気付いて見ると、
黒い影のような人影が走り去っていく。
その影は、分かれ道にやってくると、
右と左、左右に分かれて去っていく。

一方は、行き止まりに着く。
そのゆらゆらと揺れる影は
口だけで笑っているように見える。
そして捕らえようとすると、フッと消え失せる。

もう一方は、やがて見失ってしまう。
そのまま進み続けると、
突然あたりが開ける。
瓦礫の山がごろごろした荒野のような場所だ。

そこは《眠れる者》の家のあった場所。

 


3−3−10.人形にまつわる話

1.人形/人形師−《犠牲者》との会話 ↑↑

女の彫刻師が、町の広場で子供の像を掘っている。
 行ってみると話しかけてくる。

「やあ、何か用かい。」

「そう、夢でみたんだよ。
 この子をね。
 何となく気に入ったから彫ってみようと思って。
 あんた、この子に見覚えでもあるのかい?」

「あんた、もしかして子供がいるかい?」

「いや、何となくそんな気がしてね。」

「あんたぐらいのべっぴんさんだったら、
 今度の巫女選びで選ばれるんじゃないかい?」

「うん、あたしが保証してやるよ。」

 

2.人形/影/魂込め ↑↑

その黒い人影は
ひょいと、ひと跳びすると、
その人形の横に立つ。
しゃがんで、その顔をじっと見つめる。
耳元に、そっと囁きかける。

『生きてみないか?』

辺りを見回し、走り去る。
翌朝、その人形はいなくなる。

 

3.子供(人形)との出会い ↑↑

(自分で想像してください)
印象的なシーンで突然出会い、
しかも出会った人物がその子供の顔に見覚えがあったりすると、
とても面白くなるでしょう。
例えば、
地下墓地で見たことがあるとか。 夢で見たとか。

〈せりふ:サンプル〉
(少年の場合)

「おじさん!」

「おじさん、あの夜に来た人でしょう?」

「おばさん誰?」

「あなたが僕のおかあさんなの?」

「あれが欲しい!」

 


3−3−11.樹 ↑↑

町外れの小さな森の中、
ひときわ大きな樹が立っている。
辺りは夜だ。
星が、
空いっぱいに輝いている。

“しばらく見ていると、
 その星が、
 くるくる回っているのに気が付いた。
 そして、ゆっくりと降りてくる。
 その瞬きながら降りてくる星は、
 それぞれが光り輝く蝶のかたちをしていた。
 光る蝶たちは夜空に渦を描く。
 光の渦の中心には、
 月があった。
 まるく、
 冷たく、
 輝く月が。”

 


3−3−12.外なる太守との謁見 ↑↑

謁見の間。
向こうの方に段の高くなったところがあって、
御簾がかけられている。
その御簾の向こうに黒く人影が見える。
あれは太守様か?

「よく来てくれた。
 お前に来てもらったのは、他でもない、
 ひとつ、祭の最中だというのに困ったことが起きてな。
 秘密裏に処理してもらいたいことがあるのだ。
 引き受けてくれるな?」

「最近、人死にが出ている。
 何でもその不届きな奴は
 “シェイド”と呼ばれているらしい。」

「そこでだ、
 お前のその腕を見込んで言うのだが、
 ぜひともそいつを捕らえてほしい。
 ただ、今は大切な祭の最中であるから、
 あまりことを荒立てないようにしてほしい。
 どうだ、頼めるかな?」

「ところで・・・・・・

“ ・・・・・・おまえは、私が誰だかわかるかね?」

 その太守の体はじっとしたまま、
 人影の首だけがするすると蛇のように長く伸び、
 宙にとぐろを描く。
 そしてこちらに寄って来て、
 御簾が上げられようとする・・・・・。”

・・・・・・頼んだぞ。一刻も早くだ。
 ただし殺してはならん。
 生きたまま奴を捕らえるのだ。」

 


3−3−13.夢/彗星 ↑↑

空に「彗星」が輝いている。
それを見ているうちに、
それが、
無数の頭の蛇の姿をしているのに気付いた。

 


3−3−14.夢/双面の魔女 ↑↑

深紅のローブを着た老婆が現れ、
頭のフードを取り去る。
彼女の後頭部のにも別の顔があって蠢いている。
彼女はにんまりと笑みを浮かべる。

 


3−3−15.夢/反魂の儀式 ↑↑

黒装束の人影が何か白いものを組み立てている。
それは、人の体の一部だ。
その“部分”は、
ただその箇所に持って行くだけで簡単にくっついてゆき、
やがて完成する。
そして“それ”は起き上がり、目を開く。
・・・・・・・・・・・・
それは、
ユーナの顔をしている。

 


3−3−16.夢/夢入りの儀式 ↑↑

どこか薄暗い部屋に全部で
*人(PCらと同人数)の人影が見える。
どれもどこかで見知った顔のような気がするが、
はっきりとはわからない。
彼らは魔法陣のようなものの上に円を描いて立っている。
そして深紅のローブを着た老婆に合わせて詠唱を続けている。
・・・・・・
(・・・・・・あとで人数が少ない(《犠牲者》《ありうざる者》がいない)のに気付いて愕然とする?)

 


3−3−17.夢/偽りの記憶 ↑↑

(《犠牲者》or《ありうざる者》に縁故を割り振った者のみ。)
その人物が最初に
《犠牲者》または《ありうざる者》に出会ったシーンが再現される。
ところが、出会う人物は全く違う顔をしていて、名前も違う。
しかもそれこそが正しいという感じがする。
むしろ《犠牲者》or《ありうざる者》のことを
なぜ自分は知っていると思い込んでいたのだろうかという
疑問が沸き上がる。

 


3−3−18.夢/問い詰める(主人公用) ↑↑

鏡がある。
そこにはあなたが映っている。
映った人影が話し始める。

「忘れたのか?
 忘れたのか!
 なぜ忘れたんだ?
 どうして忘れたんだ!
 思い出せ。
 思い出せ!」


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