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2.キャスティング

 〜命短き者よ。生き急ぐな。お前の生きる大地は、常にゆっくりと歩む。〜


2ー1.PC

◆《眠れる者》:「主人公」

◆《犠牲者》:ユーナ

◆《灰色の蛇の探索者》

◆《償う者》

◆《ありうざる者》

◆《秘儀探索者》

2ー2.NPC

◆シェイド/SHADE

◆ユーナ

◆デュエッサ

◆オッツ/メリア

◆彫刻師

◆預言者

◆“樹”

◆外なる太守

◆天駆ける星の太守ジスティ


2−1.PC


◆《眠れる者》:「主人公」 ↑↑

【運命】06「過去にかかわる疑念」

[プレイヤー情報]

あなたの過去には、空白があります。
あなたはそれを明らかにしなくてはなりません。

[縁故]

デュエッサ(老婆:夢占い師)
(ユーナ(5))

[背景]

子供の頃、自分の母親が生け贄に捧げられ死ぬのを目撃したという、
衝撃的な記憶を失っています。
デュエッサという名の夢占い師に導かれ、
かつてのあの町に、夢の中で戻ってきましたが、
そこに自らかけた「忘却の呪い」のために、
これまでのいきさつを全て忘れてしまっています。
本来であれば子供の姿が正しいのですが、
そういった事柄も歪められて現在の姿となっています。
「忘却の呪い」は、
同様にこの夢の町にやってきた他の者たちにも影響を与えてしまっています。

[解決方法]

思い出すことができたら解決です。


◆《犠牲者》:ユーナ ↑↑

【運命】04「自己犠牲」

[プレイヤー情報]

あなたはユーナという名の女性です。(変更可)
あなたは運命によって、
大義のため、
あなた自身にとって大切なもののために
自らを犠牲にして死ぬことがすでに決まっています。
そして、その時は、
もうすぐやってくることでしょう。

[縁故]

最初はなし (《眠れる者》(5))

[背景]

すでに死んだ「母親」の在りし日の姿です。
ドラマチックに格好よく死んでもらってください。
シナリオの終盤、マスターは、
このキャラクターのプレイヤーと最期のシーンについて
よく話し合った上でプレイしてもらうといいでしょう。
ただ、キャラクター的にとても難しい役柄なので、
プレイできそうな人がいなければNPCにしてしまっても構いません。

[解決方法]

ありません。


◆《灰色の蛇の探索者》 ↑↑

【運命】41「封印の破壊者」

[プレイヤー情報]

あなたは時折、
闇の中でとぐろを巻く巨大な存在を夢見ます。
そしてそれはしばしばこう語りかけてきます。

『大いなる力を求めし者よ、
 我を見いだせ。
 深き淵の奥底を探るのだ。』”

[縁故]

解き放つべき封印(5)
“とぐろを巻く巨大な存在”(魔族)
デュエッサ(老婆:夢占い師)

[背景]

町の地下に封じられた魔族の封印を解き放つ運命を持っています。
まず、主人公の行動を追うことで
魔族の封印がどこにあるかが明らかになります。
その上で、最後に封印を解く方法を教えてあげてください。
主人公の魂を魔族に捧げて喰べさせると、
その魔族は主人公自身の肉体を乗っ取って目覚めることができるようになります。

◆《償う者》 ↑↑

【運命】87「待機」

[プレイヤー情報]

彼(彼女)はあなたの友人です。
あなたは友人を見るたびに何かえもいわれぬ罪の意識のようなものを感じ、
それを振り払うためにも何とか力になってあげたいと思っています。
そう思わせる原因は直接あなた自身の行動によるものではなく、
もっと別の何かのような気がしていますが、
それが何なのか
どういう訳か思い出すことができません。

明らかになる運命 →【運命】09「親が罪人である」

[プレイヤー情報:明らかになる運命]

あの司祭はあなたの親でした。
しかしそれにしてはずいぶんと若い容貌をしていました。
あなたの記憶からすると10歳くらいは若いような・・・・・・。
あの友人に対する罪の意識は、
この親が原因だったという気がします。
親が何かをしたので、友人を不幸が襲う羽目になってしまった。
確か、そうであったはずです。

[縁故]

デュエッサ(老婆:夢占い師)
主人公(3)
(親(5))

[背景]

主人公の友人で、その手助けをする役です。
親が司祭で、儀式の際に主人公の母親に手をかけました。
本人は元々その事情を知っていた訳ではありませんが、
夢の暗示から、
何となく不幸な因縁に感づいています。

[解決方法]

「待機」の運命に関しては親に会うことで解決します。
「親が罪人である」については主人公を助けることで解決になるでしょう。

◆《ありうざる者》 ↑↑

【運命】40「過去を失った者」

[プレイヤー情報]

あなたはこの町で生まれ、
これまでいろいろあったにしろ、
おおむね平和に暮らしてくることができました。
しかしある夜、
あなたは恐ろしい夢を見て真夜中に目覚めてしまうことがありました。
その夢には何か威厳のある、
高貴な雰囲気を漂わせた人物の影が見えました。
その人物は言いました。

『わが子よ・・・・・・ もうすぐ町が滅ぶ
 祭の夜、町は滅ぶであろう
 もし、何もしなければ
 町の滅びと共に おまえも』

[縁故]

なし (町の領主/魔族)

[背景]

この人物は、
夢の世界に生み出された、かりそめの生命にすぎません。
主人公が過去の真実を明らかにしていくにしたがって、
それまで信じてきた“全て”が崩壊を始めていきます。

[解決方法]

この「夢の世界」を存在させ続ける方法が何かあれば、
そこで生き続けることができます。
あるいは夢の魔族と共に主人公の体を乗っ取ってしまえば、
現実の世界でも生きて行くことができるでしょう。

◆《秘儀探索者》 ↑↑

【運命】43「任務」

[プレイヤー情報]

あなたは実はとある魔族の信徒で、
教団の命令で封印の一つを探してここまでやってきました。
あなたは魔族の封印を発見し、
それを解放する方法を探り出さなくてはなりません。
そして可能であればそれを解放するのがあなたの使命です。
また、あなたはデュエッサという名の夢占い師と協力して
ここまで魔族を探してやってきました。
彼女はあなた方の間では《双面の魔女》という秘密の名で呼ばれていました。

※あなた自身の秘密の名を決めてください。

[縁故]

魔族の教団(3)
デュエッサ(3)
(老婆:夢占い師)
捜し求める魔族 任務(5)

[背景]

魔族教団員です。
夢の世界の奥底に封じられた(?)
魔族を解き放つためにやってきました。

[解決方法]

頑張って任務を達成しましょう。


2−2.NPC


◆シェイド/SHADE ↑↑

主人公の影。
捨て去った過去の記憶。
ユーナを祭の儀式から救い出し、
また、死んでしまった彼女を儀式によって再生させようとする。
再生の儀式のためには8人の女の体の一部が必要で、
そのために一人ずつ毎晩女を殺していく。
最後の夜には夢の中のユーナを
『お前は本当のユーナじゃない』
と言って殺してしまう。
巫女となった彼女を救うのも、
彫像である「オッツ/メリア」に生命を与えるのもシェイドで、
この世界における生と死の力を司っていると言っていいであろう。

◆ユーナ ↑↑

主人公にとって大切な人。
実は母親。
巫女となって死ぬ運命にある。
PCが望ましい。

◆デュエッサ ↑↑

夢占い師。
老婆。
緋色のローブを着ている。
町の「星見の店」というところで占い師をしている。
主人公に頼まれて、この夢の領域にやってきた。
だが主人公の運命について占っているうちに、
そこに魔族が封じられており、
何らかの方法で解き放つことができると知り、
その方法を探っている。
最終的には夢の魔族に自分自身の魂も取り込まれ、
その魔族と共に主人公の体を乗っ取ろうとする。

◆オッツ/メリア ↑↑

子供。
主人公が子供であった時とそっくりな姿をしている。
主人公が男であればオッツ、女であれば名はメリアとなる。
祭で、とある彫刻家が広場に造った彫像が、生命を持って動きだしたもの。
普通の子供と外見的に何ら変わるところはない。
町の外れに生える大きな樹の種からできた木によって造られた彫像なので、
この子供の本当の親はその大樹だと言ってよいであろう。

◆彫刻師 ↑↑

祭で、子供の精密な彫像を造り出し、
その翌日には姿を消す。
女の彫刻師。
某伝説の彫刻師(実は魔族)ではないかという噂が流れる。
「人形使いラプティーク」参照。

◆預言者 ↑↑

もうすぐこの町は滅ぶと予言する。
滅びを回避するには楽園を探さなければならないと言う。

◆“樹” ↑↑

町に生える大きな樹。
楽園への道を開くと言われる。

◆外なる太守 ↑↑

町の領主。
謁見の間でも常に幕の向こう側に座っていて、
そのシルエットしか見ることができない。
実は、町に封じられた魔族がその精神を飛ばして作り上げた魔族自身の影。
魔族自身と同様に、精神が常に正気と狂気の間をさまよっていて、
しばしば理解不能な言動をする事がある。
普段は自分自身が魔族の影であることを忘れてしまっていて、
普通の領主として生き、行動している。

◆天駆ける星の太守ジスティ ↑↑

星座 :原蛇

召喚値:83

影響値:9

出現形態:

本来あらゆる因果率を超越したこの存在が召喚されることはありえない。
が、世界に散らばる切りとられた首を発見できたのならば、
意図的に呼び出すことができるかも知れないと言われる。
文献の記録によれば、
その外見は79本の頭を持った空を駆ける巨大な蛇の姿をした
“彗星”であると言われる。

魔力:

「混沌」「混乱」

その影響力のある範囲内のあらゆるものに混沌をもたらし、
全ての因果率を破壊する。
ただ、この力は自分自身にも影響を与えてしまう。
外見は比較的一定している代わりにその混沌の力は自分自身の自我を侵し、
一つのアイデンティティを長く維持することができず、
正気とも狂気つかぬ領域を行ったり来たりし続けている。
狂気、深淵の中に生じた一抹の“渦”に過ぎないとも言われる。
存在そのものが“謎”。
かつて92の首を持っていたのが、さる戦いにおいて13本の首を切りとられ、
それ以来79年周期で空を巡り、狂った時を刻み続けていると言われる。
天駆ける星の太守が現れた年には
地上に封印された13本の首がその解放を求めて暴れ出し、
封印から漏れ出た影響力によってその周囲に狂気と混乱をもたらすと言われる。
その体が13に切られた逸話、破片の周囲に混沌をもたらすことなどから
「なげきの声ルハーブ」との関連性を指摘する者もいる。
あるいは、「ルハーブ」の混沌の“影”なのかも知れない。

下僕:

地上に封印された13の首。

子供:

その影響力のある時、場所で
“偶然”子供が できることがあります。
この血はその子供にまで伝えられるようなことはありえません。
あくまで一代限りの血筋です。
彼らは目標値15による夢歩きに成功すると、
因果率を超越して唐突にその人物の運命を呼び出して課してしまいます。
ただしこれは本人の意志によるものでなく、
その能力はしばしば唐突に勝手に発動し、
相手に運命を与えてしまうことになります。

魔剣:

不明。存在しているかも知れない。

運命:

かつて92の首を持った蛇の姿をしていたと言われるが、
さる戦いにおいて13本の首を切り落とされ、
以来79年周期で空を駆ける彗星となって狂った時を刻み続けていると言われる。
ただ、この「79年周期」というのには全く信憑性はなく、
たまたまこれまでにその彗星の姿が目撃された2度の記録の間で
ちょうど79年が経過していたこと、
切りとられたあとの本体の首が79本であることの間に
何らかの関連があるのではないかと勝手に推測されたことによるものである。

関連教団:

存在しない?

「異端ルハーブ派」の夢占い師たちが
「ルハーブ」と関連があるのではないかと探っているらしい。

(「魔王ENTの混沌宮殿」の「「深淵」魔族帝国諸侯名鑑〜伯爵(太守)」に、より詳細な解説がある。→→→


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