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4.異変


〜『それが身じろぎするたび、大地が揺れる。』〜


◆吹雪

 激しい吹雪が吹き荒れる。


◆地震(町の『印』が破壊されるのに呼応して)

 大地が揺れる。
(怒号・悲鳴・何かが崩れる音・混乱)


◆影

 とてつもなく巨大な灰色の影が、白く舞う雪を透かして、彼方に見える。
 それが身じろぎするたび、大地が揺れる。


◆空を飛ぶ人影

 黒い、空を通り過ぎる人影。


◆不死者(『モロイのモーロック』との対話)

 美しい男が地面に降り立つ。

・『片腕』

「腕が、欲しくはないか?」
「それは、“力”だ。」

・『双子』

「我々は鏡に映らないので、向こうに行くことができない。」

・密談(仲間にのみ)

「二つのものを一つにするためには、その違う部分を破壊しなくてはならない。」
「森の奥深くに、我らの求めているものが封じられている。それを、解き放って欲しい。
 私は、そこに立ち入ることができない。」
「向こうと、こちらと、二つのものを解き放たなくてはならない。
 そうして互いが等しくなったとき、鏡を破壊するのだ。
 そうすれば、鏡の中に封じられたあの町と、この町が一つになり、その二つの腕を手に入れることができる。」
「しかしそれも、過程に過ぎない。」

「その時になれば、解る。」