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天の鏡


 二つの封印が解けて…


「鏡は、あそこにあります。」

 彼女は天を指差す。

「あの[古鏡]座のところに、ひとつ、見慣れぬ星が瞬いているのが見えるでしょう?
 あれが、そうです。」

「ところで、あなたは空を飛ぶことができますか?」


 空を飛んで、一人そこにたどり着くと、大きな鏡があった。

「ようやく会えたな。」

 鏡の像が言う。

「これでやっとすべてを明らかにすることができるようになったというわけだ。
 俺が本物か、おまえが本物か。」


「ここに、鏡がある」

 そいつが手を触れると、二人を隔てる透明な壁(鏡?)が揺れ、相手の像が揺れる。同時に、地響きがして、びりびりと空気が揺れる。

「この鏡をうち砕いた時、そちらが影で、鏡の中の世界に過ぎないのであれば、おまえとおまえが今いると思っている世界は消滅する。
 さもなければ俺と、こちら側がそうなるわけだが、俺は自分が本物で、こちらこそが本物の世界だということを知っている。」
「では早速試してみようか。」

 そいつは大きな槌を振り上げる。そして鏡に思い切り打ち付ける。
 鏡は粉々に砕け散り、同時に君自身とその世界も粉々になって消失する。


「それとも、直接会って実力でけりを付けるか?
 …ならば、夢を見ろ。
 俺たちは、夢の中でだけ直接会うことができただろう。」

………………

 暗闇の中に、奴が立っている。
 長剣を構えて。

「一撃だ。
 それですべてを決めよう。」


※戦闘データ

『双子』 長剣 判定値:17(技能5+修正3+縁故5+NPC4)

備考:個人的な好みですが、達成値の高い方が勝ちということにしましょうか(まじめに闘っても良いです)。


 …鏡が打ち砕かれる。
 二つの町はひとつになる。