夢−初期
◆依頼(『双子』の夢)
(“双子”は、手にした木の枝で地面に[翼人][野槌][牧人][八弦琴]の印を描く。)
「この印を見つけだして、それを破壊して欲しい。」
◆腕の夢(『片腕』の夢)
暗い闇の底から声が聞こえる。
「からだをかえせ、からだをかえせ…」
◆依頼(『愛人』の夢)
『黒い服の女』は、その指であなたの肌の上に[翼人][野槌][牧人][八弦琴]の印を描く。
尖った爪が皮膚を切り裂き、そこからあかい血が滴る。「この印を見つけだして、それを壊して欲しいの。」
彼女はその血を、あかい舌で舐め取る。
「私のことを愛してるなら、ねえ、お願い。」
◆白き死の影(『死の司』の夢)
白い無数の人影がまとわりついてくる。
「死だ」
「死だ」
「死だ」
「死だ」
「死だ」
「死だ」
「死だ」
「白い」
「白い」
「白い」
「白い翼が」
「翼が」
「翼が」
「翼が」
「翼が」
「翼が」
「死にたくない」
「殺す」
「会いたい」
「起きろ」
「声が」バサリと羽音がする。
「来た」
「来た」
「来た」
「来た」
「恐ろしい」
「消える」
「無だ」
「虚無」
「無」 「無」「無」
「無」
風が吹く。
辺りから、すべての気配が消える。
◆音色(『破壊者』の夢)
奇妙な音色が聞こえる。それは岩の中から聞こえてくる。