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6.崩壊


〜『どちらが夢であろうと、大した問題ではありません。』〜


◆“正義”の騎士(できたら1対1で(笑))

 森へ分け入っていこうとするPCの前に、鎧を着た騎士が立ちふさがる。

「おぬし、どこへ行くつもりだ?」
「この森の奥には、カーラという名の女がいる。」

「ひょっとして、おぬしもあの女に騙されて、ここまでのこのことやって来たのではないかな?」

「たとえば、そうだな、誰かおぬしにとって大切な者が死んで、それを『甦らせることができる』などと吹き込まれた覚えはないか?
 そうやっておぬしのような者の運命を操り、意のままに動かそうというのが、あの女の手だ。
 騙されるな。」

「会って真偽を確かめようなどとは思わぬことだ。
 無駄なことだ。
 なぜなら、おぬし自身、それを信じたがっているのではないかな?
 そこを、あの女につけ込まれるであろう。
 そもそも、死者を甦らせるなどということは禁じられたことだ。
 ましてや『死の門』の向こう側に行ってしまった者を呼び戻すなどということは、たとえ魔族であってもできぬ。
 それは、神が決めたことだからだ。
 だから、あの女の言う世迷い言など信じるな。
 それらは、すべて嘘だ。」

「もし、どうしても自らのその“想い”を断てぬというのであれば、
 …私がこの手で、引導を渡してくれよう。」


◆カーラ

「どちらが夢であろうと、大した問題ではありません。」

・『双子』
「鏡は見つかりましたか?
 その“ありか”を知りたいですか?
 少し待っていただけませんか。
 先にやらなくてはならないことがあるのです。
 それが済んだあとでなら、いつでもお教えしましょう。」

・『片腕』
「腕が、欲しくはありませんか?そしてその力を、私たちのために貸してはもらえませんか?」
「たとえば、誰かあなたにとって大切な人で、死んでしまった人はいませんか?
 その人に会いたくはありませんか?
 もしお望みでしたら、私が会わせて差し上げましょう。」

・『愛人』(鎌を持っていたら)
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ。」

・『死の司』
「もうすぐあなたの望みは叶いますよ。」

・『破壊者』
「お待ちしておりました。例の方法はもう見えましたか?」


◆鎌

 金切り声を立てて、その刃が地面に突き刺さる。
 地面が揺れ、亀裂が走る。
 その裂け目から、風が吹き出す。


◆解放

 もう一度振り下ろすと、ひびはさらに広がり、轟音と共に砕け散る。そこからものすごい勢いで白い風が吹き出し、辺りを見えなくする。風は広場全部に吹き荒れ、渦巻く。ガラガラと岩の崩れる音が聞こえる。ずしんと地響きが起こり、どこか遠くで悲鳴が上がる。

『からだを、かえせ』

 声が、ひびく。


◇左腕

星座:風虎
召喚値:84
影響値:9

出現形態:巨大な、獣毛に覆われた腕。

魔力:
 「風」:東風を支配する。
 「虚偽の風」:偽りの噂を振りまく。

下僕:なし。

子供:「風の子」

魔剣:「東風」

運命:『吐息の大公タンキン』の左腕。(基本ルール「世界の書」参照)

関連教団:なし。


◆壊れる(『破封の鎌』の硬度が0になった場合)

 それは最後の一撃を放ったあと、粉々に砕け散る。


◆陽光(『愛人』用。[魔法の武器]を受け取った場合)

 あさ。陽の光。
 その手が、ぶくぶくと水膨れのように腫れて、灼ける。
 痛み。