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あとがき

 これは、プレイヤーが流れのままに身を任せるととことん墜ちていってしまうシナリオで、何も考えず突き進んでいくと酷い目を見ます。実際には最後まで行ったことはありません。「プレイヤーが、どこでやめるか」が見所でしょう(笑)。

 個人的にはこういう無機的で悪いシナリオの組み方も好きで、こちらの方が、実は私自身の元々の感性に近いかも知れません。そこに、他の人にもわかりやすく共感を得られるようにするため、“情”的要素をいろいろ取り入れていったという記憶があります。
 で、今もこういうのが好きかというと、微妙なところです。人間、丸くなるもので、若かった頃のような尖った感性は時と共に摩滅していって、“やさしく”なっていってしまうもんだなと最近では実感しています。聴く音楽などでこれは顕著で、昔みたいに尖った曲はだんだん聴けなくなってきています。

 でも時々思い出したように、とんがったのをやりたくなるんですね。たいてい途中で力尽きてしまうんですが…(笑)。

 ということでまた。

2000/02/18
by紙魚砂