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<キャスト/登場人物>


PC
 死に逝く者
 炎の使い
 幻視者
 よみがえりし者

NPC
 母親
 少年/少女(母親の子供)
 シャフラナ(巫女)
 ソールクレイ(村のリーダー)
 白蝋死の司ヒューギル(魔族)
 炎舞王ヴァルザイ(龍)


<死に逝く者>
運命:「病魔」
縁故:病魔の主(白蝋死の司ヒューギル)(5)
導入:キャラメイク時は隠匿。オープニングの夢歩き時に病魔に取り付かれる演出をする。

解説
 基本的なデータは運命「病魔」の「翼人」の星座の項目を参照してください。
 症状としては、以下のようになります。

・日に日に色素が抜けて白い身体に変化していく。
・毎朝カード1枚引き、その色数だけ寿命を失う。
 これで寿命が0以下になったらその者は死亡する。
 ここで失われた寿命のうち1点は魔族「白蝋死の司ヒューギル」に吸い取られる(その分魔族の召喚値が上昇する)。
・死ぬと身体が蝋化して腐敗することがない。
・患者と声を発して会話した者にはすべて感染する。相手がPCの場合、この「病魔」の運命を受け入れるか寿命4年払って抵抗するか選択させること。

 はっきり言ってこの病魔の力は激烈で、非常にたちの悪いものです。たっぷり苦しんでもらいましょう(笑)。


<炎の使い>
運命:「龍の幻視」
縁故:「龍王教典」(5)
導入:キャラメイク時に、キャラの目的を告げること。キャラの目的とは、とある山脈の奥深くに封じられているという龍、「炎舞王ヴァルザイ」を解き放つことである。

解説
 ごく単純に龍を解き放ちこの地に滅びをもたらす役割のキャラです(笑)。目的がばれると他の人から徹底的な妨害を受けることになるので、任務は秘密裏に進めた方が良いということを伝えておくと良いでしょう。


<幻視者>
運命:「幻視」
縁故:なし(他のPCか村人に縁故を振ってもらってください)
導入:普通に教えて構わない運命です。

解説
 セッション上の秘密情報はプレイヤーが求めたらすべてこのキャラには知らせてあげるようにしてください。すべてを知った上でどうするか?というのがこのキャラのテーマです。テンプレートは何でもいいですが「夢占い師」系のテンプレートが向いていると言えば言えるでしょう。


<よみがえりし者>
運命:「甦った死者」
縁故:甦らせた者(白蝋死の司ヒューギル)(5)
導入:2パターンあります
 1.PCが村人の場合…気が付いたら村の近くをさまよって他のPCと遭遇、という導入になります。
 2.PCが村人以外の場合…何者かの声(白蝋死の司ヒューギル))に導かれて村にやってきたということにします。

解説
 以前病魔のせいで死に、死ぬ前に魔族に代償を払うと約束して甦った存在です。死の影響でその辺りの記憶を失っています。セッション中に夢歩きなどで徐々に記憶を取り戻していくという演出をしてください。一番重要なのは「代償を何にしたか?」です。PCの特に親しい縁故がその代償としてふさわしいでしょう(笑)。

 あと、この存在はもはや例の「病魔」では死亡しませんが、病魔がいなくなったわけではないので、会話すると相手に病魔を感染させてしまいます(笑)。


<母親>
 村にまつわる病魔に関する物語を暗示するためのNPCです。必ずしも登場させる必要はありませんが、例えばPCが「村に知り合いがいてその人に会うためにやってきた」というような設定を作ったなら、このキャラクターと縁故を結ばせるといいでしょう。彼女はすでに病魔にかかっていて、「死の村」に送られ、そこで絶命して白のほこらの「再生者の湖」に生前の美しい姿のまま浮いています。


<少年/少女(母親の子供)>
 NPC「母親」を登場させる場合、行方不明になった母親を探す誘導役としてこのキャラクターを登場させるといいでしょう。子供なので村のしきたりなどに詳しくなく、村から見て破戒的な行動もしてしまうことが出来るという点が重要です。このキャラクターが母親が死んだことを知れば、それを甦らせることを願うでしょう。例え魔族に魂を売ることになったとしても。


<シャフラナ(巫女)>
 驚くほど強力な予知能力を持った巫女で、代々「白蝋死の司ヒューギル」に使えてきた血筋の者です。運命もすべて見えており、ほぼGMと同等の情報をもって行動すると考えてください。もちろん病魔に関しても知り尽くしていますし、龍の教団がこの地に眠る「炎舞王ヴァルザイ」の解放を求めてやってくるということも知っています。たとえ今回のPCが龍の解放に失敗したとしても、龍の教団の者がいずれ大挙してこの地を訪れ、この地はやがて火の海となるであろうというところまで予知しています。

 しかし、そんなことはおくびにも出しません。PCが村にとって(と言うか、ヒューギルの創り出したこの理想郷にとって)驚異にならない限りは特にあれこれ手出しをしようとは思っていません。

 もし、PCがこの巫女と会話する機会を得た場合、その会話はすべて筆談で行われます。しゃべると病魔がうつるので(笑)。


<ソールクレイ(村のリーダー)>
 壮年の村のリーダーです。能力はテンプレート「騎士」使用。戦いの経験も豊富で外敵の驚異に対しても的確な戦術眼をもって対処します。
 ただ、この村の古来からの神に従って生きるというしきたり(毎年生け贄を捧げている)には反感を持っており、チャンスがあればそれを何とかしたいと考えています。交渉次第ではPCの味方となる可能性もあります。逆にPCたちが村人に害をもたらす存在であると判断すれば、徹底してそれを阻止しようとしてきます。


<白蝋死の司ヒューギル>
召喚値:60+α
外見:白い杖をもった存在?不定形?
魔力:
 《白蝋死の病魔を与える》
 《死者を甦らせる》
 《病魔を介した吸収》
  1日に、病魔にかかった人数分だけ召喚値が上昇します。
下僕:???
魔剣:???
子供:???
運命:???
教団:???


<炎舞王ヴァルザイ>
召喚値:不明
外見:不明。赤い噴煙の中にその影を垣間見た、という言い伝えがある
解説:この地に封じられた龍。山脈が変形するほどの大噴火と共にこの地に解き放たれるという言い伝えがある。