←←


『死闘』プレイレポート」

 このHPに掲載している「死闘」というシナリオは2回プレイしたことがある。一見単純な戦闘シナリオに見せかけて、その実メチャメチャひねくれている(笑)。


<1回目の展開>
・配役
A…昔の罪状に対して罪の意識を抱いている。が、その真実は「貴族」の陰謀によるもの。
B…Aに復讐する(笑)
C…Bの友人。貴族の部下。

NPC…貴族・刺客

・展開
 1)貴族がCにB・Aの内試合で勝った方を殺すよう依頼する
 2)BがAに試合で勝つ(実はA・Bは兄弟(笑))
 3)Aが試合後の控え室で刺客に襲われる。刺客を殺害。
  Aはさらに罪の意識を感じ、Bに自分を殺すよう依頼。
  Aはすべての元凶は「貴族」ということをBに伝えて死去。
 4)Cは、殺すべき相手がB(友人)と知り、それを中断。貴族を裏切る。
 5)B、Cはすべてを仕組んだ貴族を討ちに行く
 6)貴族逃亡

・感想
 プレイヤーは結構楽しんでくれたみたい。ABC、敵対してるように見せて、実は「貴族」を倒すという共通の目的が出来るように仕組んだ仕掛けが上手く働いた。ABCがお互い結構話をし合ってくれたというのもあるし、Aが実にうまくBを誘導してくれたのもよかった。


<2回目の展開>
・配役
A…昔の罪状に対して罪の意識を抱いている。「貴族」は復讐すべき敵。
B…Aに復讐する(笑)
C…Bの知人。貴族の部下。

NPC…貴族・刺客

・展開
 1)Aは貴族に謁見。復讐のチャンスだったが、とりあえず最初はやめておいた。
 2)A・Cが試合で対決。AはCに敗北。
 3)A逃亡

・感想
 失敗ですね(^^;)。PC・PL同士話をしないというのがまず駄目。(最後になって、やっと話してましたけど)状況認識が甘いというのもありました。
 最大の失敗はBの活躍の場面がなかったこと。Aを死なせるのが惜しくてついBが復讐に行くのを止めさせちゃったのが大失敗でした。中途半端はいかんね。


 まあ、失敗した2回目に絞って感想を書くと、「深淵」というものに対する認識のずれがかなり大きかったと思う。(まあ、厳しすぎるくらいの条件で、PLからするとかなりきつかったというのは認めよう。)
 このセッションで得た教訓を書いておこう。

・「深淵」では、「キャラクターが最後まで生き延びる」が最大の目標ではない。「運命」を解決するのが最大の目標となる。そのためには、周りの迷惑など考えてはいけない。

・「ハッピーエンドになるとは限らない」。「ハッピーエンド」のイメージが先入観としてこびりついている人は実に多い。「深淵」では、不利だからと言って誰も助けてはくれない(運が良ければ助けて貰える場合はあるが…、運がなければそれまで。)。自分の身は自分で守れ。守れない者は死ぬか、しっぽを巻いて逃げるしかない。

・さらに、助けてもらいたいのであれば、先に仲間を作っておくこと。「数は力」である。