←←


前夜


「…夜は長いぞ…ククク…」
       〜闇の言葉〜


◆晩餐

 PCたちはクレド卿の屋敷に泊まることになる。クレド卿は晩餐の席に現れる。黒い騎士デールもこの館に来ているが、晩餐の席には現れない。

「いや、よく遠方から来られました。
 ゆっくりくつろいでください。
 明日は、楽しい催しもあることですし、
 あまり大した料理でもありませぬが、
 よく食べて、明日のために力を蓄えてください。」

「…ところで明日の試合方法なのですが、
 特に詳しいところまで決めておりません。
 出場されるのはあなた方だけ(あと一人いましたか…)。
 なにか良い方法なり、趣向などありましたら
 おっしゃっていただけるとありがたいのですが。」

「では、そのようにいたしましょう。」

「私はちょっと片付ける用事のほうがありますので、
 また明日ということで…」


◆罪悪(「罪深き騎士」の夢)

 「罪深き騎士」が犯した罪の場面を描写してください。これはプレイヤー全員に見せてください。


◆復讐の誓い(「復讐の騎士」の夢)

 前の夢にすぐ続けて見せてください。


◆怨敵

 晩餐の席に同席した場合には「復讐の騎士」は「罪深き騎士」が自らの仇であることに気付きます。同席しなくとも、どこかで遭わせると面白いでしょう。


◆謁見

 使いが現れ、「忠実なる騎士」はクレド卿の部屋に呼ばれる。

「よく来た。
 実は一つ頼みがあってな。
 明日の試合、負けてはもらえないだろうか?
 報酬は出す。」

 金貨の入った袋が渡される。

「ところで、おまえはなぜここに来たのかな?
 本当のところを教えてはもらえないだろうか?」

「君は、生きて、ここから帰りたいかね?」
「人生、一寸先は闇と言ってな、たった今まで元気で何事もないように見えても、明日もそうとは限らないぞ。」


≪補足:戦闘用データ≫

 クレド卿の部屋で戦闘となる場合、「◆謁見」のシーンとあと試合後のシーンでその可能性があります。

◇支配の結界(強度:20)
 この部屋には「何人たりともクレド卿(影武者)を傷つけることあたわず」の支配の結界が張られています。

【クレド卿(影武者)】

体格
筋力
反応
知性
意志
社交
生命力
精神力
行動値
NPC
14
14
14
14
14
14
28
28
17
05

魔法:「黒剣」「海王」の魔法が主に使える。
刻印:黒剣4(右手の上腕部に黒いあざ)/海王4(護符)
魔法水晶:「魔法吸収」によって「支配の声」*10が封じてある。
長剣 判定値:5(技能)+3+5(NPC)=13 効果値:3 防御:4 硬度:20
鎧:皮服(吸収値1)
回避:4
備考:やばくなったら逃げる。

【側近】*4人

体格
筋力
反応
知性
意志
社交
生命力
精神力
行動値
NPC
12
12
12
12
12
12
24
24
15
02

長剣
 判定値:5(技能)+3+2(NPC)=10 効果値:3(4) 防御:4 硬度:20
円形盾
 判定値:2(技能)+6+2(NPC)=10 効果値:−   防御:6 硬度:30
 判定値:2(技能)+1+2(NPC)=5  効果値:1打
回避:2
その他:技能=2で判定
備考:命に代えてもクレド様をお守りする。


◇豹変

 クレド卿(影武者)が殺された場合、それはその正体をあらわします。

・クレド卿(影武者)の正体は肉体(屍)に取り憑いた死霊。「支配者」の運命でクレド卿に支配されている。
・肉体を破壊された場合、召喚値40(NPC値5)の死霊の正体を現す。
・側近も同様に召喚値20(NPC値2)の死霊となる。


◆闇討ち

 手段を選ばないキャラクターであれば、「復讐の騎士」は「罪深き騎士」を殺しに行くかもしれません(笑)。


◆夢歩き


◇苛む(「罪深き騎士」の夢)

 「罪深き騎士」を罵る無数の声が聞える。
 殺した"あの人"が血を流しながらむくりと起き上がる。
 「復讐の騎士」の顔が見える。

「おまえを許さぬ、おまえを許さぬ、おまえを許さぬ…」

「どうしてくれよう…
 どうやって罪を購ってもらおうか…」


◇みつめる(「復讐の騎士」の夢)

 かつて殺されてしまった「大切な人」が目の前に現れ、ただじっと「復讐の騎士」の目をじっと見つめる。

(最低3分。恋が芽生えても私は責任を持てません(笑))


◇死影(「忠実なる騎士」の夢)

 笑い声がする。
 二人の騎士が倒れて死んでいる。

「これも運命。」

「人の身に過ぎぬおまえには、何もわからぬであろう。」

----------------

 さむい、さむい。
 あまりの寒さに目が覚める。
 息が白い。
 いつのまにか窓が開いていて、
 そこから凍えそうな冷たい風が吹き込んでくる。
 窓を閉めようとして、ふと外を見ると、
 眼下に星空ほどの無数の青白い光が輝いていて、
 それがうごめいているのが見える。