←← 《魂の歌》《経験表》「ファラノウムの『歌い手の館』」


◆注記

 これは私が某ユルセルーム新聞に投稿した奥義《魂の歌》の無修正版の記事及び、ファラノウムの「歌い手の館」の記事です。無修正版なのでゲームバランスは取っていません(笑)。
 ただこういうのがやりたかったのさ!ってことで…。


《魂の歌》


 これは元来ファラノウムの"歌い手の館"と呼ばれる歌手育成のための学院における"感情表現""感情のコントロール"などに関する教育が発展し、完成された技法で、歌い手にとっての一種の「武術」のようなものと言ってもいいかも知れません。この技法を獲得するためには《歌唱》の技能を持っていなくてはなりません。

●使用条件
 特になし。対象に《魂の歌》の影響を与えるためには、当然"歌わ"なければならない。また、対象が、こちらが影響を与えようとする感情を喪失していた場合、当然何の影響も与えられない。

●基本特典
 ゲーム中、出会った人物と「霊感」の対抗RRを行い、勝てば対象のすべての感情の現在値を知ることができる。また、対象がその時どんな気分なのかを知ることができます。ただし、対象が"無名の感情"以外の感情を一つでも喪失していた場合にはこの限りではない。
 また、1日1回歌うことで任意の感情を「歌唱」の技能RRに応じた効果値と同じ値の分だけ割り振り直すことができる。

●奥義
 奥義を用いるには武術同様いくつかのマジックイメージが必要で、それと同時にいくらかの感情も消費しなくてはならない。


"真実の耳"

・三角+五芒星+竪琴
・慈しみor無名の感情1D6/1対象
・1時間

 対象の話すすべての言葉の真実・虚偽を見抜くことができる。ただし「対象の無名の感情が激情している場合」「対象が"無名の感情"以外の感情を喪失している場合」にはこの限りではない。


"記憶のかけら"

・三角+稲妻+竪琴
・愛しさor慈しみ1D6/1対象

  これを行うためには対象と少なくとも1日以上つきっきりで行動を共にして対象の"声"を聴かなくてはならない。それによって対象のそれまでの人生のなかでの(精神的な意味での)重要な出来事の輪郭を読みとることができる。


"鏡の歌"

・三角+蝶+犬+竪琴
・無名の感情2D6/1対象

 これを行うためには対象と対峙し、しばらく歌い続ける必要がある。それによって対象の任意の感情を増やす(あるいは減らす)ことができる。その効果は「歌唱」による技能RRの達成値によって異なる。当然対象が目的の感情を喪失していれば効果はない。

達成値
効果値
15未満
なし
15
1D3
20
1D6
25
1D10
30
2D6
35
3D6
40
2D10
50
3D10

"影の歌"

・三角+馬+円+竪琴
・任意の感情1D6

 ハミングを行うことでその場の雰囲気を作ることができる。消費する感情に対応したような雰囲気ができる。また、このハミングを聞いた者はすべて同じ感情が1D6増える。


"抑制の歌"

・三角+山+稲妻(逆)+竪琴
・無名の感情2D6

 対象に激情を抑制する歌を歌いかける。「歌唱」の技能RRでその感情の値以上を出せば激情は一時的に抑えられる。ただし、感情の上限は上昇するが、現在値はそのままである。


"解放の歌"

・三角+稲妻+馬+竪琴
・「歌唱」の技能RRの達成値の半分

 この歌は歌い手自身が"激情"した瞬間にしか歌うことが出来ない。
 「歌唱」の技能RRで自分自身の感情値以上を出すことで"激情"していたとしてもその感情を解放することができる。通常とは異なり、「歌唱」の技能RRの達成値の半分(端数切り上げ)だけ感情値が減少し、"激情"がおさまる。このとき歌った歌は「『・・・・・・の感情』の歌」としてストックされ、その「達成値」「消費した感情」も固定され、以後いつでも歌えるようになる(その際当然感情を消費しなくてはならない。)

※「『・・・・・・の感情』の歌」
 これは《魂の歌》の歌い手にとって極めて重要なものです。これを何種類(10種まで)持っているかで歌い手の見識の広さを示すことになり、その達成値の高さはその感情に対する理解の深さを示すことになります。


"融和の歌"

・三角+犬++鳥+円+竪琴
・目的の感情2D6

 歌い手自身が「・・・・・・の感情の歌」を持っていてそれを用いる場合にのみ、それを歌いかけることで相手と一時的に"感情共有"できる。


"魂の歌"

・三角+山(逆)+鎖(逆)+稲妻+竪琴
・すべての感情

 この歌は"激情"した時にしか歌えない。また、「歌唱」の技能RRで"激情"した感情以上を出さなくてはならない。この歌は一度使うと決めたらすべての感情を消費するまでやめることができない。
 死の際の"感情波動"とまったく同じで、歌の聞き手に消費したすべての感情が与えられる。


"感情の再生"

・三角+眠り(逆)+木の枝+車輪(逆)+ランプ+竪琴
・目的の感情3D6/日

 2D10を振り、目的の感情に該当する数のゾロ目が出た場合に限り、喪失していた感情が再生される。


"全き歌"

・三角(正・逆)+円(正・逆)+五芒星(正・逆)+稲妻+竪琴
・すべての感情

 まず「歌唱」の技能RRで50以上を出すことが必要である。この歌によってすべての聴き手に、喪失していないすべての感情を歌い手の消費したのと同じだけ与える。 この歌は歌い手の経験に応じた長さを持っており、時には何日もかかる長大なものとなることもある。


経験表


■ファラノウムの"歌い手の館"

※基本的に"歌い手の館"には5〜6歳までの子供からしか入ることができません。そして一度入ったならば、何らかの理由で"不適格者"と見なされない限り、大人になるまでそこから外の世界に出ることは普通ありえません。

1 教師から歌の教えを受ける。〈歌唱〉の技能 を得る。
2 "歌い手の館"のマスターが特別に目をかけてくれる。〈歌唱〉《魂の歌》の両方の技能を得る。
3 クラスメイトのセンスに刺激される。「霊感」 が1段階成長する。
4 音を聴き分ける訓練を受ける。「感覚」が1段階成長する。
5 貴族の吟遊詩人となるための作法を教わる。〈社交〉の技能を得る。
6 使用人から外の世界について聞く。〈地理学〉 の技能を得る。
7 山の旅行で川での泳ぎを覚える。〈水泳〉の技能を得る。
8 貴族に気に入られ、一時期吟遊詩人として雇われる。
9 一人前と認められ、"真の歌い手"の称号を 得る。
0 "不適格者"と見なされ、外の世界に出されてしまう。