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はじめに

 このキャンペーンシナリオは、1992年−1993年に内輪のサークルで、私自身がマスターとなってプレイしたのをまとめたものです。これは、当初はゲームブック用のネタとして中3の頃からずっと考えていたものなんですが、まあ、今回試しに大幅に改訂、削除・削除を繰り返してようやく最初のイメージを損なわない程度に、B−Roads用のRPGシナリオとして完成させました。といっても、その"最初のイメージ"というのはプレイ中にほんのその一端しかかいま見せることが出来ませんでしたし、それはシナリオ中には特にこうとは書いていません。またRPG用シナリオとして最初に思っていたものと比べても、半分もその内容を込められませんでした。と、言うのは単に私のマスタリングのペースがやけに遅かったということでもあるでしょうが、今回は"考えるシナリオ"を目指していたのでこのようになったのだということをご了承ください。

ほんとのはじめに

 このキャンペーンは背景としてオリジナルの世界観を多々用いているので、別にB−Roadsでなくてもできる。が、B−Roadsのような魔法システムを持っているか、あるいはその存在を許されるようなルールであったほうがよりよい。そうであれば基本コンセプトを変えずにこのキャンペーンをすることができるだろう。 またこのキャンペーンはプレイヤー次第で内容が大幅に変わってしまうので、細かいことは書かない。柔軟なマスタリングを心がけるように。さらにこのキャンペーンをするにあたって特にゲームマスター、さらにプレイヤーの方でもある程度の熟練を要すると思われるので、心してかかるように。
 これは基本設定をできるだけしっかりして、PCの介入の余地を大きくし、プレイヤーと一緒に物語を作る楽しみを得よう!という意図のキャンペーンである。悪くいえば、プレイヤーに突っ込まれたときの言い訳と、最後の締めだけを書いたキャンペーンシナリオである、といったところであろう。まあ、前置きはこれくらいにしておこう。

WebPage版前書き

 ずいぶん昔のシナリオで、今見るとこっぱずかしくて仕方ないのだが、私としてはプレイヤーが話し合って素晴らしい結末を考えてくれた初のシナリオで、実に感慨深い。ここで使ったアイデアを「生命の樹」に流用していたりするので、ダブっている部分もある。あとネーミングセンスも本当に「そのまんま」って感じで恥ずかしげもなく、元ネタもわかる人には「そのまんまだね」と言われるであろう、本当にベタベタで恐縮である。
 が、当時の雰囲気を残すため、なるべくそのまま載せるつもりである。ネーミングに関しては、いじるとシナリオが壊れるのでやらない。
 ということでよろしく。